注目キーワード

機械・ツール

管理コスト削減&森の変化が一目瞭然! 自治体向けの新たな森林管理ツールが登場

森林管理を支えるのは林業事業体だけではない。各自治体がしっかりと森の状況を把握してくれているからこそ、安心して施業に取り組むことができる。そんな自治体の森林管理をサポートする新たなツールが登場した。

AI×衛星で
森の変化を捉える

株式会社パスコが提供するのは、AIと人工衛星を活用した地方自治体向けの森林管理業務支援サービスだ。目玉となるのが「森林変化情報の自動抽出」機能。特定の2つの時点での衛星画像をAIが解析し、皆伐や再造林、自然災害による斜面崩壊といった一定の変化があった森林を自動で抽出。地図上に表示してくれる。皆伐地や再造林地の増減を自動集計する機能も搭載されているため、無許可・無届での伐採の発見にも活用できる。

衛星写真の撮影には、フランスの光学衛星「SPOT6&7」が用いられているが、今後は2021年度に打ち上げ予定の先進光学衛星「ALOS-3(エイロススリー)」も活用していく予定だという。より高解像度な衛星写真の撮影が可能となることから、自動抽出の精度向上も期待できる。サービスの契約は1年単位。インターネット環境とWebブラウザを用意するだけで利用できる。森林管理にかかるコストを削減したい自治体にとって、魅力的なサービスといえるだろう。

©PASCO / ©Airbus DS / Spot Image 2020




文:福地敦

FOREST JOURNAL vol.6(2020年冬号)より転載

関連記事

林業機械&ソリューションLIST

アクセスランキング

  1. 「森かち」の活用で効率的なクレジット創出&販売先開拓を!【森林クレジット創出・販売のステップ】...
  2. 【2025年版 チェンソー7選】メーカーに聞く「林業向け」機種、最適な1台は?...
  3. 『豊田森林組合流』施業データ管理術とは? GNSS技術を通じて集約化に挑む...
  4. ベテランフォレスターが徹底比較! 現場目線で語るアイテム試着レビュー【ヘルメット編】...
  5. 【2023年版 大型チェンソー7選】メーカーに聞く「林業向け」機種、最適な1台は?...
  6. 林業大学校でも採用されるPFANNERの魅力。未来の林業人材の「安全」のために...
  7. 【全機能無料開放中】 山林地図が3Dに!『Groundy』で山林データ管理をもっと簡単に...
  8. 【森林クレジット活用の手引き】創出・販売までの流れを理解しよう!
  9. 林業に役立つ人気アイテムを抽選でプレゼント! 応募受付は2025/3/23まで!...
  10. 【林内通信ツール4選】山間部でもクリアな通信!林業現場のための最新通信機器...

フリーマガジン

「FOREST JOURNAL」

vol.22|¥0
2024/12/20発行

お詫びと訂正

» Special thanks! 支援者さま一覧はこちら