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【木材破砕機・チッパー5選】素材生産者必見! メンテナンスの頻度やサポート体制は?

木質バイオマスエネルギーの原料を作るのに欠かせない木材破砕機・チッパー。数ある中から、森林組合や素材生産者向けのオススメ機械を5選でご紹介。各社がオススメする堅牢堅固な頼れる機械のラインアップ、どれが適しているだろうか。

メイン画像:PEZZOLATO(ペゾラット)ドラム式ウッドチッパー

森林組合や素材生産者向け
「木材破砕機・チッパー」5選!

MORBARK(モバーク)
DRUM CHIPPER 4036 Track

国内販売者名:オカダアイヨン株式会社
➀方式:自走式、牽引式
➁寸法(長×幅×高):9,970×2,997×3,500mm(輸送時)
➂重量:25,800kg
➃動力:エンジン 765、800HP
➄破砕タイプ:切削
➅破砕可能な材:丸太、枝条、林地残材、竹
➆最大処理能力(材や設定により変動):200㎥/h


日常メンテナンスの頻度:毎日始動前
[メンテの内容]各部減量、摩耗、消耗を目視又は工具類でチェック、各部の清掃
定期メンテナンスの頻度:必要に応じての交換作業
[メンテの内容]切削ナイフ・油脂類の交換、インフィードコンベア・駆動用ベルトの調整、ほか
サポート体制やアフターサービス:全国11ヶ所の営業所が対応。


POINT:最大処理径610mm、最大200㎥/hの生産能力で、直流排出のシュートは高効率でチップを排出する。新規のドラム設計により、より効率的な破砕を実現。メンテナンスは全国11ヶ所の営業所が対応。部品出荷も迅速。

Doppstadt(ドップシュタット)
一軸高速回転破砕機 AK565K


国内販売者名:株式会社サナース
➀方式:自走式
➁寸法(長×幅×高):13,750×3,000×5,090mm
➂重量:29,000kg
➃動力:エンジン
➄破砕タイプ:破砕
➅破砕可能な材:木材、バーク、刈り草


サポート体制やアフターサービス:木更津にあるパーツセンターから迅速に部品を送付。


POINT:ドイツのドップシュタット社は50年以上破砕機を製造してきた歴史があり、AK565Kは日本国内で100台以上納品実績あるほどのサナース主力マシン。元々はたい肥の原料を製造する目的で作られた為、木材はもちろんバーク・枝葉・草までも破砕する。ハンマーティースによる破砕、ブレーカープレートによるすり潰し、メッシュのエッジによるカッティングと3stepで強力な破砕を実現。



ERJO(エリヨ)
自走式切削チッパー機 9/93C


国内販売者名:株式会社サナース
➀方式:自走式
➁寸法(長×幅×高):7,600×2,500×6,000mm
➂重量:16,900kg
➃動力:エンジン
➄破砕タイプ:切削
➅破砕可能な材:丸太、枝葉、林地残材


サポート体制やアフターサービス:木更津にあるパーツセンターから迅速に部品を送付。


POINT:50年以上チッパーユニットを製造する歴史を持つスウェーデンのエリヨ社。この9/93Cは軽量でコンパクトながら16Lの大きなエンジンを搭載し、山で使うにも工場で使うにも十分な生産力をもつ。生産されるチップは均質で長いチップが出にくい。切削刃は4枚(2列×2枚)と少なく、メッシュは人が手で持てるくらい軽いのでメンテナンスも容易だ。

Komptech(コンプテック)
Axtor


国内販売者名:緑産株式会社
➀方式:クローラー自走式、トレーラー牽引式
➁寸法(長×幅×高):8,390×2,500×3,580mm(クローラー自走式・輸送時)
➂重量:23,000kg
➃動力:ディーゼルエンジン
➄破砕タイプ:切削、打撃両方可能
➅破砕可能な材:丸太、枝葉、バーク、短尺材、製材端材、パレット等廃木材
➆最大処理能力(材や設定により変動):300㎥/h


サポート体制やアフターサービス:諸条件により異なる。


POINT:破砕原料に合わせて、切削または打撃の破砕ツールを組み替えられる汎用木質破砕機アクスター。大容量の投入ホッパー、大開口供給部、エンジン性能をロスなく引き出す大処理能力(最大300㎥/時)等、幅広い木質物から高効率に木質チップを製造。生産コストの引き下げを実現する。切削モードには、異物混入時の過負荷回避機構アリ。メンテナンス性も徹底配慮されている。

PEZZOLATO(ペゾラット)
ドラム式ウッドチッパー


国内販売者名:株式会社マツボー(神戸製鋼グループ)
※お問い合わせは株式会社マツボーへお願いいたします

➀方式:自走式、牽引式、固定式
➁寸法(長×幅×高):4,300×2,350×3,150mm(PTH700/660 中型モデル)
➂重量:5,300kg(PTH700/660 中型モデル)
➃動力:エンジン駆動、電気駆動、PTO駆動
➄破砕タイプ:切削ドラム式チッパー、ディスク式チッパー
➅破砕可能な材:針葉樹、広葉樹、短コロ等あらゆる木材
➆最大処理能力(材や設定により変動):最大380㎥/h


日常メンテナンスの頻度 :使用前
[メンテの内容]切削刃、エンジン、電動機、オイル、エアクリーナー、グリスアップ等
定期メンテナンスの頻度:運転時間により点検
[メンテの内容]オイル交換、フィルター交換等
刃の平均交換頻度(何時間毎):10時間~16時間毎に研磨。研磨10回実施後に交換。
サポート体制やアフターサービス:国内提携建機サービスステーション及びマツボー本社テクニカルセンターが対応。


POINT:イタリア・ペゾラット社製木材破砕機(ウッドチッパー)は家庭用、公園管理や営林業と幅広いラインナップ。特に木質バイオマスボイラー用チップは微粉が少なく均一形状の高品質ウッドチップで、需要家から賞賛を受けるほど。客先ニーズに合わせオーダーメイドのチッパー製造も可能。




FOREST JOURNAL vol.15(2023年春号)より転載

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