注目キーワード

イノベーション

【サステナブルな新電池】フィンランドで開発! 木質由来の新材料に巨額投資、量産へ

フィンランドでの大手製紙会社が、スウェーデンのリチウムイオン電池製造会社とタッグを組んで、新しいサステナブルな電池を開発した。環境に配慮して木を使う海外の次世代林業から、新しい可能性が見えてくる!?

植物の細胞壁から
サステナブルな電池を開発

フィンランドの製紙大手ストラエンソ社は2022年7月、リチウムイオン電池を開発・製造するスウェーデンのノースボルト社と共同で、植物の細胞壁に含まれる高分子物質「リグニン」を用いたサステナブルな電池を開発することを発表した。

両社の強みを活かし、ストラエンソ社がアノード(負極)材料となるリグニン由来のハードカーボン「リグノード」を供給する一方、ノースボルト社は電池の設計や生産工程の開発などを担う計画だ。

フィンランド南部にあるストラエンソ社のスニラ工場では2015年からリグニンの量産を開始。その年間生産能力は世界最大の5万tにのぼる。

2021年7月には1000万ユーロ(約13億6000万円)を投資し、「リグノード」の試験生産にも着手している。

 
ストラエンソ社HPはこちら

©Stora Enso Oyj


文:松岡由希子



関連記事

林業機械&ソリューションLIST

アクセスランキング

  1. 林業での暑さ対策どうする! 2023年注目したいネッククーラー5選
  2. フリーマガジン「フォレストジャーナル」最新夏号 6/28発行!
  3. 森林調査の省力化へ!スキャン時間の半減など、「OWL」が大幅アップデート!...
  4. プロ向け刈払機用ナイロンコード『テラマックス』がオレゴンから発売
  5. 【新製品】新次元のバッテリーチェンソー「MSA 300 C-O」8月1日 日本新発売
  6. 不要家具の活用で、資源循環と森林生態保全を実現! サーキュラーエコノミー構想とは?...
  7. ベテランフォレスターが徹底比較! 現場目線で語るアイテム試着レビュー【ヘルメット編】...
  8. 国産機の実力を世界へ発信!やまびこの大型チェンソーがJLCで活躍!
  9. 【2023年版 大型チェンソー7選】メーカーに聞く「林業向け」機種、最適な1台は?...
  10. 林業に役立つ人気アイテムを抽選でプレゼント! 応募受付は2024/9/22まで!...

フリーマガジン

「FOREST JOURNAL」

vol.20|¥0
2024/6/28発行

お詫びと訂正

» Special thanks! 支援者さま一覧はこちら