ドローンで上空から種を蒔く!? オーストラリア発の森林再生ソリューションをチェックしよう
2021/10/29
ドローンが自律飛行して、一日で4万本を植樹する!? さらに人工知能の解析技術により、効率的な植樹や生育状況の管理も可能に。オーストラリアで開発された森林再生ソリューションとは?
メイン画像:©Airseed Technologies
オーストラリア独自の
森林再生ソリューションとは
オーストラリアのエアシード・テクノロジーズは、ドローン技術とデータ解析を組み合わせた独自の森林再生ソリューションを開発した。
まず、地形や土壌、生態系を分析して植樹に適した種を特定し、土壌や種に合わせた肥料などを混ぜた種子カプセルを製造。ドローンが自律飛行しながら、土壌硬度に応じて最適な圧力で種子カプセルを投下。1日8時間の稼動で4万本の植樹が可能だ。
従来の植樹作業と比べ25倍速く、コストを80%削減できる。
また、播種後の生育状況を人工知能で分析して森林再生に必要な予防措置につなげる機能も備わっている。エアシード・テクノロジーズでは、このソリューションを通じ、2024年までに1億本の植樹を目指している。
文:松岡由希子
FOREST JOURNAL vol.9(2021年秋号)より転載