下刈り回数がゼロに! 造林された苗木の初期成長を促進し、林内作業が低減
2024/08/30
夏場の大きな負担となっている下刈り作業。一方、早生樹の導入と併せて植物活性剤「フジミン®Forest」が使われる現場では、植栽した苗木の初期成長を促進することで、下刈りを行わない施業を実現している。
森林を取り巻く背景
苗の生育阻害への対応を
「植える→育てる→収穫(伐採)する→植える(再造林)」の健全な循環による持続可能な森林・林業経営を目指すなかで、「育てる過程」においては植栽した苗木の成長を被圧して阻害する雑草木を刈り取る必要がある。この作業については、雑草木の成長が旺盛である夏場に行われることが多いことから、多大な労力が必要となっている。
このような背景のなかで、植栽した苗木の初期成長を促進して、雑草木の刈り取り回数を低減することは、林業界における喫緊の課題だ。
また、加えて気候変動に伴う夏場の気温上昇によって、造林された苗の成育が阻害される事例への対応も必要となっている。
苗の成長を促進する
フジミン®Forestの効果
この課題に対応すべく開発された「フジミン®Forest」は、土壌中の肥料成分を造林した苗が吸収し易い状態にできるフルボ酸を含有する。植物の光合成回路に効率的に酸素を供給できることから、造林された苗の成長を促進する効果と耐暑性を高める効果が期待できる。
農林中央金庫・全国森林組合連合会による「低コスト再造林プロジェクト(※)」においても「フジミン®Forest」が施用され、早生樹の導入と相まって下刈りを行わない施業を実現している。
※持続可能な森林・経営を維持しながら、森林の多面的な機能を発揮および山村を活性化することを目的として、早生樹であるコウヨウザン(広葉杉)のコンテナ大苗を活用した主伐・再造林の一体作業に取り組むプロジェクト。
ペレット及び細粒品の植物活性剤「フジミン®Forest」
通常は、造林時の苗木にペレット品で20粒程度を散布して利用する。肥料成分が著しく低い造林地においては散布量を増加させることで、最適な成長促進効果が期待できる。ペレット及び細粒品で散布した後に、自然降雨によって少しずつフルボ酸が土壌に染み込んでいくように生産されている。
価格:11,800円/袋(10kg) 積算資料(土壌改良材)
12,900円/袋(10kg) 札幌,那覇
静岡県駿東郡小山町での
フジミン®Forestの活用事例
静岡県駿東郡小山町では、山地を強靭化することを目的として様々な地域活動が行われてきており、2023年11月末にはスギ林の皆伐地においてテーダマツ、センダン、コウヨウザンの造林がフジミン®Forestを活用して行われた。7ヶ月後には、早生樹であるセンダンにおいて鹿の食害対策の保護材を超えて旺盛な成長となっている。2024年8月現在、下刈りは行われておらず、今後も実施予定は無いということだ。
造林活動(2023年11月末)
成長状況(2024年6月中旬)
問い合わせ
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TEL:03-3432-3567
MAIL:green@jce.co.jp
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