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『断然これが良いです』愛される、小型作業車の代名詞! 信頼される、その理由とは?

近年再び注目されている自伐型林業。その右腕として多くの人に愛されている作業車があるらしい。どの地域、自伐林家のもとにも必ずと言っていいほどにある名機、実際に熊本で自伐型林業を営むユーザーに話を聞いた。

自伐型林業を選んだ夫婦
コストも規模も、ちょうどいい

野尻さん夫婦は40haもの持山と森林組合などから依頼された山を手入れする自伐林家だ。現在も手入れが追いつかないほどの山林が15ha以上ある。それもそのはず、手入れには植栽から道づくり、枝打ち、間伐、搬出とあらゆる作業がある。野尻さんたちは大きな林業機械は導入せず、2人が扱いやすい規模のもので仕事を進めていく。

「手入れ作業の中で一番気をつけているのは、トビを使う作業」と、2人は話す。伐倒した丸太を引っ張るのに使うトビは、使い方ひとつで便利な道具にも危険なものにもなる。先が抜けてひっくり返って大事故に繋がることも。


熊本で長年林業に携わる野尻さん。

現在は機械に頼る場面も多く、このような事故は少なくなっているが、それでも大型機械ではなく道具を使いながら、自伐林家として林業を続けるのは「大きな機械を入れないからかかるコストも少なく、自分たちの稼ぎでも十二分にやっていける。その規模感の林業がいい」と感じるからだそう。

自然のなかで生きて働き稼ぐこと。趣味と仕事の間のようだと話す。そんな林業を営み、依頼の絶えない野尻さん夫妻の相棒は『SUPERやまびこ』だ、と語ってくれた。

 

だから、この機械を選ぶ
安全にも配慮した林内作業車

材の搬出にキャニコムの『SUPERやまびこ』を使っている野尻さん夫婦は、同製品の良さをこう話す。

まず、ウインチが良い。安全な場所から木寄せや材の積み込み、搬出が行える。10mほど離れた安全な場所から遠隔で操作できるので、機械と材の間を行き来する手間がなくなった。機械の側に人がつかなくてもよくなったことで、母ちゃんが玉切りしていくから、効率的になったんです。

あとは、前駆動である点も扱いやすい。いままで後駆動機も試したことがありますが、積んだ途端に重さで前方が持ち上がってしまったことがあります。林業に使うには断然、前駆動が良いです」。


熊本で長年林業に携わる野尻さん。自伐林業家の代名詞でもある道具「トビ」を手に、腰に『SUPERやまびこ』のコントローラーを携え、道具と機械を巧みに操り、丸太を力強く荷台に乗せていく。

野尻さんは作業の相棒として山ごとに何台も『SUPERやまびこ』を導入している。

「間伐作業は、木を倒して枝払いし、道に引っ張ってきて玉切り……と作業の連続なので、常に次の仕事がしやすいよう段取りを意識しています。たとえば丸太運搬作業を安全に行うためには、材を積んでいるほうを山側に向けて動かすのはもちろん、道づくりの際に少し土を盛っておくと機械転倒の心配がなくなります。

そこまで考えて道を作れているのも、同じ機械を使い続けられるからこそ。耐久性が高いから壊れにくく、長く使い続けることで使い勝手がよくわかる。安全性から見ても、断然SUPERやまびこが良いです」。

最後に、製品に期待することについて伺った。

「いまのサイズ感はちょうどいいですが、樹々も育ち材も太くなってきたので、これからはもう少し積めるようになるといいですね。常に使用者の声に耳を傾け、機械の性能向上を図り続けてくれるキャニコムに今後も期待しています。林業は面白い。やめられんて(笑)」。

 

DATA


林内作業車 SUPER やまびこ/BY1204ZCV
●全長×全幅×全高:2095×1275×2110mm
●機械質量:880kg
●最大作業能力:1200kg
●登坂能力:25°
●ディーゼルエンジン、ラジコンウインチ搭載、マグネット式ライト採用

 

ご存じですか?
受講必須! 《林内作業車取り扱いにおける特別教育》

林業現場において『SUPERやまびこ』をはじめとした、林内作業車(=車両系木材伐出機械)を使用する場合は、〈車両系木材伐出用機械の運転業務に係る特別教育〉の受講が必要だ。

中古機を購入したものの、操作方法がわからない、資格をどこで取得すればよいかわからないという声が、多くキャニコムに集まっているそう。

そこで、キャニコムでは以前実施していた〈車両系木材伐出用機械の運転業務に係る特別教育〉プログラムを2022年度より再開、講師を派遣するサービスなども展開している。

有償のプログラムにはなるが、必要なタイミングで安全な作業を行うためにも、早めの受講をしておきたい。

本プログラムの問い合わせは、キャニコム 営業企画推進部まで。
メール:info@canycom.co.jp

 

問い合わせ

キャニコム
営業企画推進部 高倉知温
TEL:0943-75-2195
メール:t_takakura@canycom.co.jp


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