ボルボ発、木材の積み込みを遠隔操作! 5Gを用いた世界初の実証実験とは?
2022/05/25
スウェーデンで、5Gネットワークを介してホイールローダーを遠隔操作する実証実験が行われた。林業の生産性と安全性の向上に期待が寄せられている。
スウェーデン発の遠隔操作技術
生産性と安全性を向上に期待
スウェーデンの研究プロジェクト「リモート・ティンバー」は、2021年11月、5G(第5世代移動通信システム)を用い、木材の積み込み作業を担う大型ホイールローダーを遠隔操作する実証実験に世界で初めて取り組んだ。
ボルボグループ傘下のボルボ建設機械、大手製紙メーカーSCA、通信事業者テリアらが参画し、ボルボのホイールローダーをスウェーデン北東部のSCAの木材集積所で稼働させた。
超高速かつ大容量の5Gネットワークを介し、ホイールローダーに搭載されたカメラやセンサーがとらえるデータをリアルタイムにオペレーターへ伝送することで、遠隔でも安全に操作できる仕組みだ。
テレオペレーションの導入により木材の積み込み作業の生産性と安全性を向上できると期待されている。
©Volvo Construction Equipment
文:松岡由希子