〈インタビュー〉林業の魅力を現場から届けたい! 「カッコイイ林業」を目指す若者たち
2020/06/03
間もなく創業2年を迎える林業会社「株式会社山武師」が、4人目のメンバーを募集中だ。同社が目指すのは「カッコイイ林業」。そこで、求める人材像や今後の事業展開について、代表の森谷隼斗さんにお話を伺った。
「カッコイイ林業」の実現を
めざす若者たち
都内の林業会社で経験を積んだ森谷隼斗さんが、2018年に立ち上げた株式会社山武師。メンバー3人の平均年齢は29歳というフレッシュな事業体だ。現在は地拵、植栽、下刈、枝打、切捨間伐などの育林作業全般を請け負うほか、風雪害木の処理や高所伐採などの特殊伐採も手がけている。
「今後は、搬出間伐にもチャレンジしたいですね。やはり素材生産が林業の醍醐味ですから。自社林の所有なども含めて、自分たちに合ったやり方を模索しています」と森谷さんは意気込みを語る。
山武師にはもうひとつ目標がある。「カッコイイ林業」の実現だ。「林業を、子どもたちが憧れるような、カッコイイ仕事にしたいんです。そのために林業の魅力を、現場から届けたいと考えています」と森谷さん。実際の作業風景を簡単な解説付きでInstagramに投稿するなど、SNSを活用した情報発信に積極的に取り組んでいる。
東京でもあり、
ローカルでもあるという魅力
そんな山武師が、現在4人目のメンバーを募集している。未経験者でも応募は可能だ。
「ぼく自身、未経験から育てていただいた恩返しがしたいんです。林業の仕事は決して楽ではないですが、焦らずに2年、3年とコツコツ続けていけば、誰でもきっとものになるはずです」。
居住地に制限はないが、あきる野市の事務所まで、車で通勤できることが好ましいという。「地域の方々との交流が苦にならないタイプだと、もっと嬉しいですね」と森谷さん。自らがお神輿の担ぎ手も務める森谷さんのもと、昨年はメンバー全員で地域のお祭りに参加したそうだ。ローカルなコミュニティに魅力を感じる人にとっては、またとない職場だろう。
その一方、山武師の事務所から都心までは電車でわずか数十分。「平日は森のなかではたらき、休日は都心で趣味を楽しむ。ぼく自身、そうしたライフスタイルを心から楽しんでいます」。東京の森ではたらく。そんな生き方に興味のある人にとって、注目の求人になりそうだ。
DATA
取材・文:松田敦