注目キーワード

林業者の取り組み

原料は木材パルプと水のみ! フィンランドで開発された世界初の繊維技術とは

持続可能な森林経営は、SDGsでも示される世界共通の課題だ。北欧フィンランドでは、木材パルプと水のみを使用するサステナブルな繊維技術が誕生した。

原料は木材パルプと水のみ
サステナブルな繊維が誕生

フィンランドで2015年に創設された「スピンノヴァ」は、蜘蛛の巣から着想を得て、独自の紡績技術によって、化学溶剤を使用せず、木材パルプと水のみで繊維を生成する技術を世界で初めて開発した。
 
繊維の生成に必要な水量は綿花生産における消費水量のわずか1%で、一連のプロセスで廃棄物が発生することもない。使用済みの繊維を再生・再利用できるのも特徴だ。スピンノヴァは、フィンランドのテキスタイルブランド「マリメッコ」やノルウェーのアウトドアブランド「ベルガンス」など、持続可能性を重視するアパレル企業と提携。現在、この繊維の量産化に向けて、フィンランド中部ユヴァスキュラの工場で試作検証をすすめている。


文/松岡由希子

FOREST JOURNAL vol.3(2020年春号)より転載



関連記事

林業機械&ソリューションLIST

アクセスランキング

  1. 自治体との連携で進む「循環型農林業」。木製ハウスを中心とした“樹の街創り”とは...
  2. 新ダイワの高性能刈払機で夏の下刈りを快適に! 低振動・再加速性UP・高耐久モデルが登場...
  3. プロ向け刈払機用ナイロンコード『テラマックス』がオレゴンから発売
  4. 【2025年版 チェンソー7選】メーカーに聞く「林業向け」機種、最適な1台は?...
  5. ベテランフォレスターが徹底比較! 現場目線で語るアイテム試着レビュー【ヘルメット編】...
  6. フリーマガジン「フォレストジャーナル」最新夏号 6/2発行!
  7. 《百年の森林構想とは》林業を主軸に地域再生・自立を実現した村、西粟倉の取り組み...
  8. トウガラシが山を救う!? 高効果&低コスト&環境低負荷の獣害対策アイテムとは?...
  9. 林業での暑さ対策どうする! 2023年注目したいネッククーラー5選
  10. 【2023年版 大型チェンソー7選】メーカーに聞く「林業向け」機種、最適な1台は?...

フリーマガジン

「FOREST JOURNAL」

vol.24|¥0
2025/6/2発行

お詫びと訂正

» Special thanks! 支援者さま一覧はこちら