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林業界注目! “Hi-Vis / ハイビズ(高視認性安全服)”選びのポイント4選

林業現場はほとんどが屋外で、生えている樹種やその時の天候で環境が異なるもの。さまざまな現場で、どのようなHi-Vis製品が機能するか、ポイントをおさえていこう。

 

林業機械とコーディネイト!
機械と相反するカラーを選ぶ


重機本体がブルー系のマシンはオレンジ、黄色系のマシンはブルーが映える。

Hi-Vis(high-visibility=高視確)のワークウエアは、機械メーカーのコーポレートカラーを考慮して、色味をセレクト。例えばブルー系の重機なら、メカニックの作業服はブルーと正反対のオレンジをメインに。「黄色系の重機の場合はHi-Visの定番カラーの黄色やオレンジが埋もれてしまうのでブルーが効きます」(松村さん)。

秋はまぎれてしまう?!
紅葉期の広葉樹林に要注意


紅葉期は、ハイビズ+白・黒・灰を組み合わせる

黄色とオレンジ、赤系は、紅葉期の広葉樹林の中にまぎれやすいので、Hi-Visを着ているからといって油断は禁物。「白・黒・灰色といった無彩色とHi-Visを組み合わせると、それぞれの色の領域が明確になるため、森の中で目立ちやすくなります」(松村さん)。

マシンだけじゃない
メンテナンスを忘れずに!


作業終了後に食器用洗剤の薄め液をスプレー。

いくらド派手なカラーでも、汚れていてはHi-Vis効果が得られない。「ワークウエアの洗濯予定日には、1日の作業終了後に前もって水で薄めた食器用洗剤を汚れにスプレーしておくと、洗濯時に汚れがよく落ちます」(松村さん)。蛍光生地や反射材などの効力も定期的に確認しよう。



雪国と南国の違いがある?
季節ごとのHi-Vis選び

豪雪地帯の森林では、下半身に蛍光色を使用すると、足元の雪に反射する紫外線の効果でより目立ちやすくなる。夏場などは上からの太陽光を活かし、肩や帽子、袖などの上半身に蛍光色を使用するとよい。

今後はピンクの
ワークウエアが来る?!


松村さんの実験より。森の中ではブルーやピンクが目立つ。

Hi-Visの国際規格で使われる色は、蛍光イエロー・蛍光オレンジ・蛍光レッドの3色だが、紅葉期は目立ちにくい。そんな時期は、ブルーとピンクのHi-Visを選択肢のひとつに。森の中にはピンクとブルーの色味がないので目立つ。測量用のリボンでピンクが使われているのはその理由から。

「欧州のマッチョな林業野郎たちにとっては、ピンクの防護ズボンなんて!と笑われたようですが、日本ではこのピンクが受けたそうです」(松村さん)。

今年の2月に開催された九州伐木チャンピオンシップでは、ファナー製ウエアを着用した「チームファナージャパン」が結成され、ピンク色の防護服がお目見え。実用性を兼ね備えたピンクカラーは、他メーカーからも続々と登場してくる予感だ。


九州LCの様子。ピンクカラーが新しい!



 

PROFILE

東京大学大学院
農学生命科学研究科 特任研究員

松村哲也さん

信州大学農学部森林学科卒業後、同大学大学院などで高性能林業機械の効果的運用法を研究。10年前から林業における高視認性の研究に携わるほか、機械メーカーなどの企業との研究開発事案に従事。非常勤講師を務める長野県林業大学校ではチェーンソー技術の指導とJLC競技への参加支援を行う。


取材・文:後藤あや子
イラスト:岡本倫幸

FOREST JOURNAL vol.15(2023年春号)より転載

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