今年からリニューアル「ウッドデザイン賞2022」! 新制度初、一体どんな作品が受賞?
2022/11/02
「ウッドデザイン賞」は、木で暮らしと社会を豊かにするモノ・コトを表彰する制度。その2022年受賞作品が決定した。審査ポイントや表彰制度がリニューアルされた今回は特に、最終審査の結果から目が離せない。
今年で第8回目
「ウッドデザイン賞」とは?
以前の「ウッドデザイン賞」受賞作品展示の様子
「ウッドデザイン賞」とは、木の良さや価値を再発見させるモノ・コトについて、特に優れたものを表彰する顕彰制度。
各分野の最前線で活躍する審査委員 (審査委員のメッセージ動画を公式サイトで公開)
今年度は特に、リニューアルされた新制度下で初の審査・表彰であり、目が離せない。2015年度に林野庁補助事業として創設された本顕彰制度だが、昨年11月に新設された一般社団法人日本ウッドデザイン協会が主催することとなったのだ。
今回からリニューアル!
新制度でどう変わったの?
「ウッドデザイン賞」は3つの表彰部門に分けて審査されてきたが、その審査ポイントが刷新された。SDGsなど、時代にニーズに合わせた審査ポイントへ進化している。
多様な社会課題の解決に貢献する「ウッドデザイン賞」の3つの部門
また、応募分野が5つに拡充された。これまでの「建築・空間分野」、「木製品分野」、「コミュニケーション分野」の3分野に加えて、「技術・建材分野」、「調査・研究分野」が新設されたのだ。
さらに、最優秀賞が複数選ばれることになった。二次審査を通過した作品には「ウッドデザイン賞」が付与され、さらにその中から最終審査を経て最優秀賞、優秀賞、奨励賞が選出・表彰される。
その最優秀賞において、これまでの「農林水産大臣賞」に加え、「経済産業大臣賞」「国土交通大臣賞」「環境大臣賞」が授与されるのだ。
賞の構成
●最優秀賞(農林水産大臣賞、経済産業大臣賞、国土交通大臣賞、環境大臣賞)/各1点
●優秀賞(林野庁長官賞)/数点×3部門
●奨励賞(審査委員長賞)/数点×3部門
●ウッドデザイン賞(入賞)/188点(二次審査を通過したものすべて)
※その他、テーマ別の特別賞等も設置予定。詳細は追って発表される。
入賞すると「ウッドデザインマーク」の使用が認められ、受賞の成果を訴求することができるのも魅力だ。
「ウッドデザイン賞2022」
今年の受賞作品は?
2022年受賞作品の一部。
上段左から
●「シェルターインクルーシブプレイス コパル(山形市南部児童遊戯施設)」
●「紀三井寺ケーブル山麓駅」
●「Do kit yourself 家具キット」
●「ひみ里山杉からできたインク/つけペンセット」
下段左から
●「SANU 2nd Home」
●「MOKUWELL HOUSE」
●「国産木材の魅力発信拠点 MOCTION」
●「大型天板における新たな連結構造を有する大型テーブル「シルタ」」
今回は330点の応募があり、188作品が受賞した。
審査委員長の赤池学さんは、「個々の作品のクオリティも高まり、複雑化する社会課題を単一で解決するのではなく、複数の視点から同時に解決する取組が見られたことは大きな収穫である」「ウッドデザインの未来を予感させる作品が数多く見られた」と総評する。
最終審査の結果は
11/9(水)に発表
今後は、ウッドデザイン賞を受賞した188点の中から最終審査が行われ、最優秀賞、優秀賞、奨励賞が選出・表彰される。発表は11月9日(水)だ。
その後は、12⽉7⽇〜12⽉9⽇に 「エコプロ2022」にて表彰式、受賞作品展⽰、シンポジウム等が実施される予定。今後の行方も要チェックだ。
⽇本最⼤級の環境展⽰会「エコプロ」メインステージでの表彰式の様⼦
>>次回に続く! 最優秀賞の行方はいかに!?
DATA
●主催:⼀般社団法⼈⽇本ウッドデザイン協会(Japan Wood Design Association, JWDA)
⽊を活⽤した社会課題の解決をめざす取り組みを「ウッドデザイン」と定義し、「ウッドデザイン」に関わるあらゆる分野において、調査研究、ビジネスマッチング、広報普及啓発等を⾏うことを⽬的として設⽴された団体です。
会員相互の連携並びにあらゆるステークホルダーとの対話及び協⼒によって、⽊のある豊かな暮らし、⽊材利⽤、森林・ 林業の成⻑産業化及び地⽅創⽣を推進して、カーボンニュートラルやSDGsへの貢献、持続可能な社会の実現を⽬指しています。
●設立:2021年11⽉18⽇
●所在地:東京都港区新橋3-5-2 新橋OWKビル6階
●会長:隈 研吾
●会員:130(企業、団体、自治体等、2022年9月時点)
●ウッドデザイン賞2022公式ホームページ