イギリス発AI×衛星データで違法伐採を検出! アマゾン熱帯雨林を守る新技術
2025/09/26

英シェフィールド大学が開発したAIツールが、熱帯雨林の微細な樹木変化を捉え違法伐採を特定。すでに180万ha以上を監視し、4万㎥の違法木材押収に成功している。森を救うソリューションの最前線を紹介する。
メイン画像:©Airbus 2025
衛星データ×機械学習で
熱帯雨林の違法伐採を可視化
生物多様性が豊かなペルーのアマゾン熱帯雨林で進む違法伐採に対し、衛星データとAIを融合した新技術が導入された。
英シェフィールド大学が開発したツールは、樹木の微細な変化を捉え、違法な選択的伐採をほぼリアルタイムで追跡・特定。すでに180万ha以上の熱帯雨林で報告された違法伐採の37%が検出され、約41,000㎥の違法木材押収に成功した。
この技術により、監視体制が大幅に強化され、伐採現場への迅速な対応が可能になった。現地当局では、さらなる違法伐採行為の抑止、熱帯雨林の保護と保全を目的として、このツールの国際的な展開を期待している。
DATA
文:Ellis
FOREST JOURNAL vol.25(2025年秋号)より転載