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雨のときって何着るの? 林業の【リアルな雨具事情】を新米林業家の目線で紹介!

林業に転職して3年目の林業家が生き生きと綴る「新米目線」コラム! 第5弾は「林業のレインウエア」を紹介。すぐ破れるって本当? 晴れでも着るのはなぜ? 高級品だからこそ気にしたい、選ぶ際のポイントとは?

 

雨の日の林業ウエア
下半身の動きやすさは重要

前回は「林業の雨の日の作業」について書かせていただきました。今回は「雨の日の服装」について書かせていただきます。

僕は作業着チェーン店で購入した上下セットのレインウエアを使用しています。

雨の量が少ない場合や暑い季節の場合は、下半身の動きをなるべく阻害しないように、上半身だけ着用するなどの工夫をしています。山の中の作業はかなり動き回るので、下半身の動きやすさが重要になってくるからです。

また、レインウエアのズボンは作業中、枝などに引っ掛けて破れることが多いので、ズボンだけ買い換えることが多くなります。

「ズボンはすぐに破れるから上着しか着ない」という方もいらっしゃるみたいですね。僕のズボンは両足とも枝にやられて裂けていますが、もはや気にならなくなってしまいました……。

 

レインウエアは
内側もびしょ濡れ?

ズボンが裂けても気にならないというのは、他の事情も関係しています。

特に夏場の話になりますが、レインウエアを着て作業をしていると、汗もかくし、レインウエアの中の湿気も溜まってきます。そうなれば、雨は防げてもレインウエア内部の水分で結局びしょ濡れになります。

ですので、「下半身側は軽く雨が防げるなら十分!」と、個人的には感じています。

 

雨具の上着は晴れでも活躍?
上着選び時のチェックポイント

上着のレインウエア内も、汗と湿気で雨関係なくびしょ濡れになりますが、上着は外からの風を防いでくれるウインドブレイカーとして利用している感覚です。

夏場でも、上着を脱ぐととても冷えます。その防風性能を利用して、冬場は雨の日でなくてもレインウエアを着ることがあります。レインウエアの上着は年中活躍してくれるので、レインウエア選びの際には防風性能も気にしてもいいかもしれませんね。

また、レインウエア選びで気をつけたいポイントには、「耐水性能・透湿性能の数値」もあります。

耐水性能・透湿性能とは、ざっくり言えば、耐水性能が雨を防ぐ力で、透湿性能はレインウエア内の湿気を逃がす力、といった感じです。ですので、耐水性能も透湿性能もどちらも数値が高ければ高いほど良いです。

透湿性能が低いと、先程書いたとおり、レインウエア内が汗や湿気でびしょ濡れになってしまいます。耐水性能の値がどれだけ高くても、透湿性能の数値が低ければ結局濡れやすくなってしまうということです。

もっとも、林業の作業はとてもハードなので、透湿性能など関係なく汗などでびしょ濡れになると思います(特に夏場は!)。

そして、耐水性能・透湿性能の数値は、そのままお値段にも反映されます。耐水・透湿性能のどちらの数値も高いものというのは、お値段も高いということです。

高性能のレインウエアで作業をしたいのはもちろんのことですが、ちょっとした枝に引っ掛けてビリ!! っと破けた日には数日ショックで立ち直れないかもしれません……。

以上を踏まえて、僕がレインウエアを選ぶときは、「上着は年中役に立つのでなるべくしっかりしたもの」、「ズボンは破れやすいので買い替えやすいもの」、という選び方をしています。




 

雨の日の足元はどう選ぶ?
地下足袋とチェンソーブーツ

さて、次は足元について。僕の場合、スパイク付き防水地下足袋とチェンソーブーツを作業の内容によって使い分けています。

チェンソーを使う作業であれば、もちろんチェンソーブーツを履きます。

雨の日も作業をするので、チェンソーブーツを選ぶ際に気をつけたポイントは、防水性能があるかどうかでした。

レインウエアに引き続きお値段の話になって申し訳ないのですが、チェンソーブーツも高級品です(身体を守る大切なものなので、お値段が安すぎると不安になりますよね)。ですので、2足も3足も購入できるようなものではありません。

晴れの日用、雨の日用なんかで使い分けられれば良いのですが、なかなかそうはいかないのが現実なので、僕は防水性能のあるチェンソーブーツを選びました。(チェンソーブーツ選びはフォレストジャーナルの記事を参考にしました!)

草刈りなどの作業のときは防水地下足袋を使用しています。

スパイクがついているタイプなので、チェーンソーブーツと比べ動きやすいです。

晴れの日に使用している地下足袋には、つま先や甲の部分に切創防止のための保護材が入っているのですが、現在使用している防水地下足袋には保護材が入っていません。少しでも安全性を高めるために、保護材の入った長靴を試してみたいと個人的には考えています。

 

そのほか
雨の日の頭部や手袋は?

頭部に関しては、ヘルメットをかぶっているので特に気にならないのですが、ヘルメットまで覆うことができるフードがついているレインウエアもあります。個人的にはフードをかぶると周りの音が聞こえにくくなるのと、フードのガサガサ音が気になってしまうのでかぶらないようにしています。

手袋はホームセンターで売っている防水手袋を使用していますが、結局かなり濡れてしまうので、気休め程度に使用しているといった感じですね。

 

雨の日の林業も
安全第一で!

雨の日、現場に行くまでの車の中や、現場についてから準備をしている間は「雨かぁ、嫌だなぁ」なんて思ったりもしますが、作業が始まってしまえば何をどうやったってびしょ濡れになるので、どんどん気にならなくなってきます。

雨の日の作業は大変ですが、安全第一で頑張りましょう!

皆様どうぞご安全に!

 

PROFILE

新米林業家

とてお


とある地方の森林組合に務めていて、林業3年生になったばかりの『林業初心者』。
「新米林業家とておの林業ブログ」にて、林業初心者目線で『林業』についての情報発信をしています。

【新米林業家とておの林業ブログはこちら】
【Twitterはこちら】




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