エコ・地域づくり

世界初! 放置竹林問題を「食べて」解決! 竹を使用したガレットが話題に

竹の間伐材を使用したガレット「Bamboo Galette -竹害から生まれたガレット-」の販売がスタートした。開発の背景には、全国で増加する放置竹林問題を解決したいという思いがあるという。

竹の間伐材が
サクサク食感のガレットに!

2月20日、株式会社LIFULL(ライフル)は、竹の間伐材を使用したガレット「Bamboo Galette -竹害から生まれたガレット-」を発表した。原料には、福岡県の放置竹林で伐採した竹と笹を24%使用。世界で初めての竹を使ったガレットだ。

プロデューサーを務めたのは、完全予約制の人気レストラン『SUGALABO』でシェフを務めた経験を持つ新進気鋭の料理人、薬師神陸さん。『そもそも「竹なんて食べれるの?」というところからのスタート』だったという。

竹を粒子にしたときの存在感と香りをどうやって生かすか試行錯誤するなかでたどり着いたのがガレットというアイデア。上質なバターと一緒に焼き上げることで、ホロホロサクサクした口溶けのなかに、竹の風味が香るお菓子になった。

「食べることが地球のためになる、新たな食材を探る」ことを目的に、「地球料理 -Earth Cuisine-」プロジェクトを展開してきた同社。2018年3月からは、パウダー状にした間伐材を使用したパウンドケーケーキ「Eatree Cake -木から生まれたケーキ-」も販売している。さらに昨年9月には、和菓子作家の坂本紫穗氏プロデュースのもと放置竹林を使った和菓子「Bamboo Sweets -竹害から生まれた和菓子-」を発表。Bamboo Galetteもこの流れに連なる商品だ。



新たな用途の確立で竹林を健全に

同社が「竹」にフォーカスをあてた背景には、竹林を取り巻く状況への問題意識がある。

古くから日本人の生活文化に深く根付いた竹だが、近年では需要の低下や生産者の高齢化を背景に、手入れの行き届かない「放置竹林」が全国で増加している。成長が早く繁殖力も高い竹が増殖すると、周囲の動植物への悪影響も大きい。過密に生えた竹は根が深くまで張らず、土を留める力も弱いことから、大雨のときには地滑りを引き起こす一因ともなる。

こうした問題を解決するために重要なのが竹の利用拡大だ。各地でさまざまなアプローチが進んでいるが、そのなかでも「食べる」というまったく新しい用途を開発したLIFULL社の取り組みはほかとは一線を画すユニークなもの。おやつ感覚で口にすることで、誰もが放置竹林問題の解決に貢献できる、嬉しい一品だ。

Bamboo Galettの価格は税込1,290円(5個入)。東京都千代田区のLIFULL本社ビル1F「LIFULL Table」および、同社ECサイトで購入できる。

DATA

Bamboo Galett


Text:松田敦

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