樹上⇔地上の連携をスムーズに! 「特伐のプロ」が選ぶインカムとは?
2024/10/11
特殊伐採に欠かせない、クライマーとグラウンドワーカーの「阿吽の呼吸」。特伐のプロたちに林業専用インカムの強みを聞いた。
コードレス&小型軽量!
北海道全域で支障木伐採などを手掛ける岡田ツリーサービス。社長の岡田圭司さんが創業前から使い続けているのがファナー社製の林業専用ヘルメット「PROTOS®」と、「PROTOS®」専用のコードレス型小型軽量インカム「BT-COM」だ。
樹上のクライマーは「BT-COM」を使うことで、地上のグラウンドワーカーにリアルタイムで作業状況を伝えることができる。
「PROTOS®」は革新的なデザインで人気を集めるファナーの代名詞的製品。「枝の間を登っていく特伐ではイヤマフが枝に引っ掛かりやすく、時にはヘルメットが外れるなど危険もあります。なのでイヤマフ内蔵型の『PROTOS®』は樹上作業にぴったりです」札幌近郊にある発電用ダム脇の斜面。保守点検作業の一環で樹高約20メートルのカラマツに登って枝落としをする手を休めながら、岡田さんは話す。
「PROTOS®」と組み合わせる「BT-COM」については「クライマーが地上のグラウンドワーカーに大声で指示を出していると施主さんや住民に不安を与えてしまうことがある。でも『BT-COM』を使えば離れていても普通に会話ができます。作業者自身も疲れないし、何よりチーム内で作業の流れを共有できるので安全で効率的。今やこれがなくては仕事が成り立ちません」と信頼を寄せる。
さらに「グラップルなどの重機が入る現場でも常にオペレーターとコミュニケーションが取れるため、事故防止に有効だと思います」と付け加えた。
岡田ツリーサービスは、林業歴約20年の岡田圭司さんが2021年創業。北海道内の特殊伐採業者の草分け的存在として、個人客をはじめ電力会社や鉄道事業者などから作業を受注している。
ユーザー目線で
製品アップデート
林業安全先進国のオーストリアに本社を置くファナー製品の国内発売が始まったのは10年ほど前。岡田ツリーサービスと同じく北海道に本社を置くファナージャパン社長の山田俊作ダニエルさんは同社のモノづくり姿勢をこう話す。
「日本を含めて世界に広がるユーザーの声を反映させた製品アップデートを日々続けているのがファナーの特徴です。『BT-COM』は防滴機能強化や、マイクのアーム部分の素材を柔らかくするなどのブラッシュアップをしてきました。新商品開発も大事ですが、今あるものをより使いやすくするために、これからも日本のエンドユーザーとの対話を密にしていきます。」
「ヘルメットからパンツ、ブーツまでファナー製品を愛用しています」と話す岡田さん。イチ押しは「安全アイウェア」。使わないときはヘルメット内に収納できる。
北海道から全国へ――。次世代の林業現場の安全対策をリードするファナー製品に今後も要注目だ。
DATA
BT-COM
PROTOS®の左側イヤマフと付け替えて使用。最大4人で双方向通信が可能。4機が中継地点となった場合の最大通信距離は約600m。チェンソーの騒音をカットする高指向性マイク搭載。スマホアプリで最新ソフトウェアにアップデートでき、言語を日本語に変更できるようになった。
※右側イヤマフと付け替えたい場合は特注対応可能
問い合わせ
株式会社ファナージャパン
TEL:011-807-5454
FOREST JOURNAL vol.21(2024年秋号)より転載
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