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<検証>チェンソー防護パンツは経年劣化するのか? 実際に切って試してみた

着用が義務付けられたチェンソー防護パンツ。もうすでに「履いていたおかげで助かった……!」という人も多いと思うが、そのパンツの防護機能は経年劣化するものなのかテストしてみた。

検証!
防護パンツの耐久テスト

こんにちは、奈良県黒滝村森林組合の梶谷哲也です。今回はチェンソーを使用するときに、着用が義務付けられた「防護パンツ」についての検証です。防護パンツには耐用年数が定められていますが、実際のところ経年により質が劣っていくのかを、普段着ているパンツを切ってテストしてみました。

僕はモンベルのプロテクションロガーパンツを2本、プロテクション ライト ロガーパンツを1本持っており、この3本をローテーションして履いています。その中で一番古いものでテストしました。

テストしたチェンソー防護パンツはモンベルのプロテクションロガーパンツで、2年半ほど着用したモノ。チェンソーはハスクバーナゼノアのG3711を使用。排気量40cc弱の扱いやすい一般的なプロ向けのチェンソーです。


パンツは足に見立てたヒノキ丸太に履かせて固定した状態で切っていますので、かなり実際に起こりうる状況に近いと思います。

チェンソーのエンジンを全開にしてアクセルから指を離したところで、パンツの太ももに当てに行きました。これは実際に仕事現場で起こりやすい状況を考えたものです。

パンツを裏返して確認。しっかり当てに行ったけど、全く問題ありませんでした。




こんな感じで繊維が絡み付きますが、チェンソーの中にまで入り込むということはありませんでした。糸が絡み付いてチェンソーの回転を止めるのかと思っていましたが、実際はそうではなく、パンツに当たった瞬間、ガッとチェンの回転力で手が持っていかれて、そのまま防護繊維に止められるという感じでした。

動画の通り、繊維が絡み付いた状態でもチェーンを回すことができました。



検証結果!
買い直し時期はいつ?

プロテクションロガーパンツの取り扱い説明書には、耐用年数として通常使用で1〜1.5年、ほとんど使わない場合で5年、洗濯回数は25回ほどと書いてありますが、それを超えて使用していてもこのように十分な耐久性があることがわかりました。

しかし、これはモンベルの防護パンツの場合です。ぜひ自分の履いているパンツの取扱説明書をしっかりと確認して正しく着用して欲しいと思います。

ちゃんと足を守ってくれるのですから、頃合いを見てちゃんと廃棄して、また新しいパンツを買いましょう! と、これは自分に言い聞かせているところもあるんですけどね(笑)

PROFILE

梶谷哲也


奈良県黒滝村森林組合で20年以上現場作業に従事。現在は主に高所、樹上伐採を担当。15年以上、林業現場の情報を更新しているブログ「出来杉計画」も運営中。

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