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あらゆるハーベスタヘッドを使いこなす! これまでの常識を覆すベースマシンが登場

住友建機のハーベスタといえば、「ストローク式」の代名詞とも言える存在だった。しかし、同社の最新型モデルではローラー式ハーベスタも、これまでとは一線を画す性能を発揮するという。

こだわりの油圧回路設計が
ハーベスタ・プロセッサの
能力を引き出す

住友建機のSH135X-7最新型ハーベスタ仕様機は、「国内外どこのメーカのハーベスタ&プロセッサも搭載可能」をコンセプトに開発。では、従来はハーベスタ&プロセッサの搭載に、どんな課題があったのだろう。同社マーケティング部の河上さんに、そんな疑問をぶつけてみた。

「何よりもの課題は、ローラー式のハーベスタの性能を、最大限に引き出せていないことでした」。

ローラー式とは、材に接したローラーの回転によって材を送り出すタイプのハーベスタのことだ。油圧シリンダによってアタッチメント本体がスライドして材を送り出すストローク式のハーベスタに比べて、送材スピードに優れているものの、枝払いのパワーが弱く、ヒノキなどの硬い材質の樹種を造材するには敵わなかった。

「しかし、ローラー式が劣っているわけでありません。むしろ、その送材スピードは大きな強みです」。

実際に、海外でもハーベスタはローラー式が主流だ。海外の木が日本の木に比べて軟らかいわけではない。その違いは「ベースマシンにある」と河上さんは指摘する。

「ヨーロッパでは、ハーベスタのベースマシンにトラクター系(タイヤ走行)の機械を使っています。日本では油圧ショベルのベースマシンを流用し、トラクター系と比べるとハーベスタを駆動させるオイルの流量が圧倒的に少ない

流量が少なければ、送りスピードは下がるし、その分だけ枝払いのパワーも低下します。つまり、これまで日本では海外製のローラー式ハーベスタは7割程度しかその能力を発揮できていなかったのです」。

オイルの流量はエンジン馬力(注1:油圧ポンプ馬力)により左右されるが、油圧ショベルの駆動に最適なエンジンが搭載されたベースマシンで、ローラー式ハーベスタの能力を100%に近づけることが求められた。そこで着目したのが油圧回路だ。住友建機は、標準機の油圧回路を見直してテストを繰り返した。
注1:油圧ポンプ馬力はエンジン馬力より小さく設定されています。エンジン馬力より大きくなるとエンストします。

「SH135X-7ハーベスタ仕様機では、最大吐出流量は標準機と変わらないのですが、実際にハーベスタを使用する高圧力領域において、吐出量の低下を可能な限り小さく抑えることに成功しました。ポイントは油圧ポンプからハーベスタ本体までの流路の見直しです。要するに流体の圧損を極力小さくすることで、同じ油圧ポンプでも従来製品を上回る性能を実現しました。何故ならば油圧ポンプ馬力=圧力×流量の関係が有るからです」。

これによって、従来以上のスピードで、硬い枝も難なく造材できるようになった。オイルの流量が増加し、チェーンソーの回転速度が増したことで、造材中の材の割れも少なくなった。実際に搭乗したユーザーからは「ハーベスタが良く動く気がする」という感想が聞かれるほか、ハーベスタヘッドを手がける国内外メーカーからも「住友建機さんのベースマシンはこれまでより、造材時の粘り強さが増した」という声が寄せられているという。

「もちろんSH135X-7では従来通り、ストローク式のハーベスタヘッドも使えます。大切なのは幅広い選択肢を提供すること。今、世界ではさまざまなハーベスタヘッドが開発されています。お客様が自分たちの現場に合わせて、どのメーカーのどの製品を選んだとしても、その力を十二分に引き出すこと。それが私たちの使命です」。

来春にはSH135X-7林業仕様機の設計コンセプトを引き継いだ、0.3クラスのSH75X-7林業仕様機の発売も予定している。

国内外各社のハーベスタヘッドで
最大限のパフォーマンスを!

MATSUMOTO SE MSE-TR-550

KONE-KETONEN KETO 150S

IWAFUJI GP-35B

NANSEI NPH-48

IWAFUJI GP-45A

KESLA25SHmrⅡ

KONRAD WOODY WH 50

PONSSE H6

DATA

SH135X-7


新型13トン後方超小旋回型油圧ショベル「SH135X-7」の林業仕様機。作業性能、安全性能に配慮し、林業現場の声をカタチにした機械だ。

新たなオプションとして「逆転ファン」機能も登場を予定している。ラジエーターに吸い込まれた枯れ葉・木くずなどの細かなゴミを、送風ファンによって内側から吹き飛ばすことで、エンジンのオーバーヒートを防止する仕組みだ。

運転質量:13,900Kg
定格出力:76.4kW/2,000min
エンジンメーカー:いすゞ
輸送時全長:7,220mm
輸送時全幅:2,490mm
輸送時全高:2,790mm
 

問い合わせ

住友建機株式会社
TEL:03-6737-2600


取材・文:福地敦

FOREST JOURNAL vol.6(2020年冬号)より転載

Sponsored by 住友建機株式会社

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