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木の香りに満ちた「檜原 森のおもちゃ美術館」! 檜原を「日本一の木のおもちゃ村」に

島部を除いた東京都の唯一の村となる檜原村は、豊かな森林資源を活用した「檜原村トイビレッジ構想」を掲げ、木育を軸とした地域活性に取り組む。昨秋には「檜原 森のおもちゃ美術館」が誕生した。

全国でいち早く“木育”に
取り組んだ檜原村

都心から西に約50㎞離れた東京都檜原村は、山梨県、神奈川県の県境に位置し、総面積の93%が森林を占める山深い土地。

そんな地域の森林資源を活かす一大プロジェクト「檜原村トイビレッジ構想」がスタートしたのは2014年。“檜原村を日本一有名な木のおもちゃの村にしよう”というのが狙いで、この年12月にNPO 法人「芸術と遊び創造協会」が展開している木育行動プラン「ウッドスタート宣言」を行う。

このウッドスタートとは、「木」を真ん中に置いた子育て・子育ち環境を整備し、子どもをはじめとする全ての人たちが、木の温もりを感じながら、楽しく豊かに暮らしを送ることができるようにしていく取り組みのこと。全国の自治体では10番目、東京都では新宿区に続いて2番目の宣言自治体となった。



 

多世代交流を楽しむ
体験型のミュージアム

ウッドスタート宣言後は、地産地消の木のおもちゃを新生児にプレゼントする「誕生祝い品事業」をはじめ、移動型おもちゃ美術館「木育キャラバン ㏌ 檜原村」や、木の専門家から行政、子育てに関する人たちが議論を交わす「木育円卓会議」など、さまざまな木育に関する事業を実施。

そして2021年11月、満を持して「檜原 森のおもちゃ美術館」がグランドオープンした。東京・四谷にある「東京おもちゃ美術館」の姉妹館であり、全国で8番目の開館となる。かつて村の小学校があった敷地に立つ美術館は、内装から家具、おもちゃまで檜原村の木材がふんだんに使われている。

木育を軸として村の木材産業やエコツーリズムの活性化を図るとともに、赤ちゃんから100歳までの幅広い世代の交流拠点としても活用される。

 

子供たちがたくさん遊んで
木や山に興味を持ってもらう

木の香りがいっぱいに漂う建物の1階と2階には、有料施設となる「おもちゃ美術館ゾーン」。ミュージアムに隣接する「おもちゃ工房」で作られたメイド・イン・檜原村の木のおもちゃで遊べるスペースや、3歳未満の赤ちゃんが遊べる木育ひろばなどがある。

おもちゃ工房を運営するのは、「檜原村トイビレッジ構想」の発起人となった檜原村の林業集団「東京チェンソーズ」。おもちゃづくりを通して、これまで切り捨てられていた規格外の木材を活かし、丸太1本をまるごと使い切るという木材の新たな価値の創造に取り組んでいる。

ほかにも、檜原村の食材を使ったカフェ「さとやま食堂」やミュージアムショップ「CruChoi (くるちょい)」があり、いずれも入館無料で利用できる。

「檜原 森のおもちゃ美術館」で楽しい時間を過ごした子供たちが大人になって、檜原村で暮らしたり、山の仕事に就くという、そんな未来も期待できる。山や木が好きな子どもたちがたくさん増えることで、日本の林業はもっと豊かになっていくはずだ。

DATA

美術館運営:NPO法人東京さとやま木香會

「檜原森のおもちゃ美術館」公式ホームページはこちら!
東京チェンソーズの「山男のガチャ」の記事はこちら!




文/後藤あや子 

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