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BBQを楽しみながら森林保全! 間伐材を使った炭「LOHAsumi」が登場

仲間とBBQを楽しみながら森林保全にも貢献できる。そんな素敵な炭が、間伐材を使った「LOHAsumi」だ。森林保全を持続的に支援する企業の取り組みとして、注目が集まっている。

森林と人々の未来を守るための炭

株式会社スタンドケイは、自社が運営するBBQ場で用いる炭を、独自開発した国産材使用の炭「LOHAsumi」に切り替えることを発表した。

原料となるのは関西の森林で伐採された間伐材。高い技術を持った炭焼き職人が、完全に炭化するまで丁寧に焼き上げた。LOHAsumi事業から得たすべての利益は、間伐をはじめとした森林保全活動に還元されるという。同社は「いつものBBQにひとつ、森林と人々の未来を守るためのアイテムを」と呼びかける。

「こころが喜び、地球が喜ぶ未来をつくる」をコンセプトに、アウトドア事業やアグリ事業などさまざまなサービスを手がけてきたスタンドケイ社。

畑違いの炭の商品化に乗り出したのは、2018年に発生した西日本豪雨がきっかけだという。災害ボランティアとして現地の復興に携わった社員が、その被害の大きさを痛感。「未来に向けて“減災”をどうすれば実現できるのか」という問いに答えるべく、会社をあげて調査をスタートした。

有識者とも意見交換をするなか豪雨による土砂災害の主な要因としてあげられたのが「十分な森林保全がなされていないこと」だった。



経済活動を通じて持続的な支援を

では、森林保全に企業がどのように関わっていけば良いのか。ここで同社が大切にしたのは「持続性」という視点だ。森林保全には極めて長い時間がかかる。一過性の取り組みとしないためには、経済活動を通じた支援であることが非常に重要だ。「間伐材を使用した木炭の商品開発」というアイデアも、この観点から生まれたものだ。

LOHAsumiは同社が昨年からスタートした「LOVE EARTH PROJECT」の第一弾。今後は炭だけではなく、間伐材を使用した「薪」や「箸」の商品化をめざし、森林資源のさらなる有効活用を図っていくという。また製炭時に発生する熱エネルギーを使用した発電システムの導入支援にも積極的だ。例えば、公園に設置した製炭炉の熱を利用して、園内の電力を賄うなどの活用を検討しているという。

持続可能な自然環境の維持に貢献したいと考える企業にとって、同社の取り組みは貴重な先行事例となるはずだ。



DATA

株式会社スタンドケイ


TEXT:松田敦

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