【森林・林業・環境機械展示実演会リポート④】高機能繊維に特化した進化する防護服メーカー
2024/11/20
福井県勝山市で開かれた「2024森林・林業・環境機械展示実演会」で展示されたソリューションのなかから、高機能繊維に特化した進化する防護服メーカー「トーヨ」ブースを紹介する。
国内最大規模の展示会
現場さながらの実演を披露
会場のスキージャム勝山(福井県勝山市)
森林・林業・環境機械展示実演会は一般社団法人林業機械化協会が主催して1981年から開催している。協会会員のメーカーなどが開発・改良した機械や輸入した機械を多数展示・実演するのが特徴だ。屋外で現場さながらの実演を披露する国内最大規模の森林・林業・環境機械の展示実演会である。関係者や一般の方々にその性能を紹介するとともに、森林・林業・環境機械の普及とその安全使用を促進することを目的として開催している。
今年度は、第47回全国育樹祭の開催記念行事として福井県と共催で開催した。会場のスキージャム勝山(福井県勝山市)には、80社がブースを出展し、高性能林業機械をはじめとして、チェーンソー、刈り払い機、林内作業車、木材破砕機のほか、森林バイオマスの有効活用のための機械やチェーンソー防護衣などの安全装備といった幅広い分野のソリューションが披露された。
高機能繊維に特化した
進化する防護服メーカー
トーヨの展示ブース「2024ミス日本みどりの大使」の安藤きらりさん(左)
株式会社トーヨは、高機能繊維に特化した「進化する防護服メーカー」として未来に向かって働く環境づくりをサポートしている。
森林の育成や伐採作業に従事される方、果樹園作業や造園業に従事される方は、作業中に危険な作業と背中合わせになることが数多くある。重労働のうえに危険なチェーンソー作業に従事される方が、思わぬケガに遭遇されないようにとの思いから開発したのが、森林作業用防護服「グリーンボーイ」である。安全面を第一に、軽量で作業性に優れ、熱の発散にも優れた機能を発揮するよう考案したセーフティーな仕様の防護服に仕上げている。
「グリーンボーイ」は、高視認・暑熱対策やチェーンソー防護、笹刃・チップソー対応など、さまざまな機能の製品を取り揃えている。
刈り払い機の事故で多く発生するキックバックなどの事故は、足もと、特に膝から下が損傷するケースが多い。刈払防護具「グリーンボーイ」は、作業中の危険な足もとの接触傷害から身体を安全にガードするため、研究試験を重ねて開発された。軽量で、安全性・機能性ともに優れた仕様を持つことから、森林・林業・環境機械展示実演会でも来場者の注目を集めていた。会場では、「2024ミス日本みどりの大使」の安藤きらりさんがグリーンボーイを着用して、製品のクオリティの高さをアピールした。
DATA
取材・文/ 高橋健一