下刈り作業が変わる。刈り跡が美しい。 ユーザーが語る、あの造林機械の使用感とは?
2023/11/10
安全に効率よく作業可能なキャニコムの多目的造林機械『山もっとモット』。安全に作業できるだけじゃない、山もっとモットの魅力とは? 現場で実際に使用するユーザーからはこんな声が……!
下刈りスピードが激変
造林機械+植付計画で効率化
「きっちりと刈るから苗木の成長も本当に良くって。下刈り回数が減りすぎてしまうほど」。
そう笑いながら話してくれたのは、北海道の留萌中部森林組合に所属し、『山もっとモット』を導入し使い尽くしているという山崎さんだ。森林所有者から委託を受けて管理を日々行う山崎さんに機械導入後の感触を聞いた。
「人員を取られる下刈りを
どうにかしたかった」
留萌中部森林組合
業務課長 山崎優一郎さん
「『山もっとモット』のオペレーター1名と仕上げのための刈払機作業者1名の2名体制で、14haもの下刈りを2日半でやり切りました。操作に慣れていない人でも14haは4日間あれば。この機械なら最低でも1日3haできます」。
作業時間は手刈りに比べ倍以上に向上。この驚くべき作業効率を実現するためには「計画」が大事だという。
「『山もっとモット』を導入したと同時に植え付け計画を変えました。土木用のトランシットで測量し、碁盤の目のように列間2.5m/苗間2mでの植え付けに。この間隔で、規則的に植栽したことで『山もっとモット』が苗の間をスムーズに進み、最大限の力を発揮し活躍してくれます」。
つる切などのために仕上げは手刈りしている場合もあるが、植え方次第で機械の活用度が格段に変わるそうだ。また、地拵えも『山もっとモット』を使えば根株や雑草が細かく粉砕されるので、刈ったものが長く残らず非常に植栽しやすいと話す。
「造林や伐採など“更新”をしなければならない山が多すぎるのが現状です。今の人員数だと作業が追い付かず、特に人員を取られる下刈りをどうにかしたかった。これまで4人~6人で下刈りしていたけど、『山もっとモット』を使えば1~2人でできます。空いた3人は別の作業に行けるから作業範囲は格段に広がりました」。
美しい刈り跡だけじゃない
『山もっとモット』の価値とは
2m近い背丈のクマザサも、一回の刈り取りできれいな仕上がりに。
1つの現場で70km/年を作業しなければならない林道の草刈りに最も威力を発揮しているだろうと話すのは、留萌中部森林組合と協働する安部産業の佐賀さんだ。
「ある日、作業が終わると刈り跡が良すぎて、周りに『どうやって刈っているのか?』と驚かれました。
『山もっとモット』を使っていると答えると、皆存在は知っているんですよね(笑)。でも導入コストで躊躇している。確かに機械の値段は張るが、使うともう手刈りには戻れない。価値は十二分にあります」と太鼓判を押す。
留萌中部森林組合は今回、森林環境譲与税を活用し1/3分の補助金を得て、購入時の負担も軽減させた。佐賀さんは続けて「低コスト」と「効率化・軽労化」は異なると話す。
「人材が造林作業に入ってくるような
現場作りをしたいです」
安部産業 代表取締役
佐賀信一さん
「低コストを目指すと作業は辛いままで給与にも影響し、人材が入ってこない、辞めてしまうことがある。効率化・軽労化のために機械化することで、造林作業が楽になり続けられる。これからも人材が造林作業に入ってくるような現場作りをしたい」。
『山もっとモット』が活躍し、効率化・軽労化した現場にもっとオペレーターを増やしていきたいと意気込む佐賀さんと山崎さん。これからもスピードを上げて山の更新をし続けていくだろう。
DATA
●製品名:多目的造林機械 山もっとモットCG510YS M(モア付)
●全長×全幅:3,875(ステップ収納時3,425)× 1,720mm
●全高:2,255mm
●機械質量:2,340kg
●刈幅:1,545mm
●刈高0~320mm
●登坂能力:35°
問い合わせ
キャニコム 営業企画推進部
TEL:0943-75-2195
FOREST JOURNAL vol.17(2023年秋号)より転載
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