注目キーワード

> イノベーション

【徹底解説】「そもそも”木質バイオマス”ってナニ?」後編:種類や活用状況、課題とは

林業界の期待の星「木質バイオマス」。でも説明するのは難しい...。そんなあなたに、「4つの種類」や最新の利活用状況、今後の課題を徹底解説! 新しい木材・森林資源活用のキーワードをマスターしよう。

 

「木質バイオマス」
どんな種類があるの?

木質バイオマスの種類はおもに「林地残材」「製材工場等残材」「建設発生木材」の3つに分類できる。

▶ 製材工場等残材
製材工場等から発生する背板、のこ屑、樹皮などの残材。年間約850万㎥発生し、約95%が製紙原料、燃料用、家畜敷料等として利用されている。

 

▶ 建築発生木材
建設現場や住宅などを解体する時に発生する木材。年間約1,000万㎥発生し、そのうち約90%が燃料用や製紙原料、木質ボード原料などに用いられる。

 

そのうち、製材工場等残材と建設発生木材の活用は、紙パルプ、家畜敷料などの原料として十分に進んでいるが、問題なのは推定年間約2,000万㎥も発生する林地残材。

▶ 林地残材
間伐や主伐により伐採された木材のうち、製材等に利用できない間伐材や木の根元、枝条等など、未利用のまま林地に残されている木材。年間約2,000万㎥発生。

林地残材は、森林内に広く分散していて、かつ、かさばるため、運搬の困難さやコスト面から利用が難しいのが現状だ。最近の森林の伐採量の増加により、未利用材の発生量が増えている地域もある。

そこで、未利用間伐材など林地残材を使用した発電について国が安定した電気の買取価格を保証する、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)が2012年に施行。未利用間伐材等の木質バイオマスエネルギーとしての利用促進を行っている。




 
さらにもう1つ加わるのが災害被災木。近年、頻発する大規模自然災害で増えており、エネルギーやマテリアルとして利活用が求められている。

▶ 災害被災木
自然災害で発生する倒木や流木、家屋の解体ごみなどの大量の廃棄物。費用をかけて焼却処分されていたが、処理方法によってはエネルギー燃料やマテリアルとして利用できる。




文:後藤あや子

林業機械&ソリューションLIST

アクセスランキング

  1. ハーベスタの能力を引き出す日本キャタピラーの林業仕様機。 最適な組み合わせで現場の生産性を高める
  2. オカダアイヨンの林業機械4選。「切る・つかむ・集める・破砕する」で現場を効率化
  3. 諸岡の林業機械4選。フォワーダの進化と木材破砕機で現場の生産性を向上
  4. 【2025年版 チェンソー7選】メーカーに聞く「林業向け」機種、最適な1台は?
  5. 【林野庁】来年度概算要求、「森の国・木の街」の実現に向け建築物の木造化・木質化を推進
  6. フリーマガジン「フォレストジャーナル」最新秋号 9/1発行!
  7. 誰でも使えるWeb-GISから立木の強度測定まで! 森林の価値を高める次世代技術【FORESTRISE 2026】
  8. 「樹上での軽さやシンプルさを重視しています」 ベテランツリーワーカーの装備大公開!【上野智博さん】
  9. 流木や古材に生命を宿す、地球を守る家具職人 日常生活で木に親しむヒントは
  10. ベテランフォレスターが徹底比較! 現場目線で語るアイテム試着レビュー【ヘルメット編】

フリーマガジン

「FOREST JOURNAL」

vol.29|¥0
2026/9/1発行

お詫びと訂正

» Special thanks! 支援者さま一覧はこちら