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林業現場の緊急時にも大活躍! 圏外エリアでもチャット通信できる“ジオチャット”とは

過酷な環境で働く林業者に朗報! 山の中の携帯圏外でもチャット通信が可能なデバイスが、いよいよ販売開始された。その概要をご紹介しよう。

山の中の圏外でも、
チャット通信が可能になる

携帯圏外の現場で、万が一、事故に遭遇してしまったら……」。林業者なら誰しも、そうした不安を感じたことがあるはずだ。

そんな不安から解放してくれるシステムが、2月より販売開始された『ジオチャット』だ。


トランシーバーのように『ジオチャット』同士でチャット通信ができる。専用アプリの表示・操作のためにスマートフォンを使用する。万一の事故時には加速度センサーが危険を察知、自動でSOSを発信してくれる。

独自のLPWA無線(GEO-WAVE)を用いることで、携帯圏外でもスマホアプリを用いてチャット(双方向通信)ができるデバイスである。サービスは『ジオチャット』だけでも利用可能だが、中継機を設置すれば通信範囲がさらに広がる。見通し通信距離は最大200 km以上だ。

また、事故が起きた際にはSOS発信機能が作動。加速度センサーが事故を検知して自動でSOSを発信してくれる。これは林業者にとって安心な機能だろう。

さらに、特筆すべきはそのコストパフォーマンスの高さだ。通信にLPWA無線を利用するため、通信費用が不要。これは携帯電波を利用しない独自技術の成せる技だ。また、携帯電話の基地局設置には一般的に1〜2億円が必要となるが、『ジオチャット』の中継機は圧倒的な低価格で設置可能。

システムを開発したのは獣害対策システム『オリワナシステム』で定評のあるフォレストシーだ。この『オリワナシステム』は『ジオチャット』と同じLPWA無線を用いており、既に全国約70ヶ所で実装されている。

『ジオチャット』は作業者間のコミュニケーションツールとして、また安全・安心を確保する手段として、林業界を支えるツールとなるに違いない。
 

 

\ジオチャットだけでも繋がる!/


完全オフラインの環境でも端末同士の無線通信により、メッシュネットワークを構築。チャットや位置情報、低解像度画像などの送受信を可能にする。

\中継機があればさらに繋がる!/


中継機を1つ設置することで、より広域に、安定して繋がることができる。
 

面積9割が森林の町が
まるごと通信可能になった!


今年1月には地方自治体として初めて愛媛県久万高原町で独自LPWA通信が整備された。町内の林業者に『ジオチャット』を6000円/年間で貸し出し運用が開始された。今後は林業だけでなく、防災、高齢者の見守り、獣害対策などにも活用される。
 

 

お問い合わせ

株式会社フォレストシー

E-mail:fs_info@kbrains.co.jp


Text:Reijiro Kawashima

FOREST JOURNAL vol.3(2020年春号)より転載

Sponsored by 株式会社フォレストシー

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