森林もAIが画像解析!? 林業の生産性向上・効率化できる最新技術とは
2020/02/03
サステナブルな森林経営は、SDGsでも示される世界共通の課題。世界ではどのような技術が開発されているのだろうか。今回は、人工知能(AI)と衛星画像、コンピューティング技術を活用したポルトガルの技術を紹介。
森林の
可視化ソリューション
ポルトガルのスタートアップ企業「20ツリー・エーアイ」は、人工知能(AI)と衛星画像、コンピューティング技術を活用し、森林の状態を精緻に可視化するソリューションの開発に取り組んでいる。
このソリューションは、深層学習アルゴリズムが衛星画像をもとに森林の状態を解析し、樹木の種類や高さ、胸高直径などを明らかにするほか、成長予測や収穫分析などを行う仕組み。
森林所有者や木材生産者は、林業地の森林資源にまつわる情報を遠隔から得られ、木材生産の効率化に役立てることができる。また、自然災害に伴う森林被害や違法伐採などの早期発見にもつながることから、各地域の森林を監視する行政機関などでもニーズが見込まれている。
©20tree.ai Forest Intelligence Platform – powered by MapIdea
文/松岡由希子
FOREST JOURNAL vol.2(2019-20年冬号)より転載