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【座談会】日本初上陸!混合燃料「ASPEN2」が変える林業者の健康問題とは?

混合燃料と林業者の健康問題は、国内ではほとんど知られていない。一方で、ヨーロッパでは安全に配慮された混合燃料の使用が一般的だ。そうした中、日本でも導入が始まった混合燃料「ASPEN2」。国内代理店とユーザーの3名に、林業の労働環境の現状と燃料選択の可能性について語ってもらった。

<目次>
1.新たな「3K」の創出へ 見直される林業の労働環境
2.健康と環境配慮の新燃料 機械レスポンスも軽快に
3.新たな担い手づくりを推進 持続可能な林業の実現へ
4.『ASPEN2』の3つの特徴

 

PROFILE

メイン右:株式会社橋本屋 代表取締役社長

東原正典さん

自動車や建機メーカーなどの研究開発部門向け燃料の調達と販売を主力とする特殊燃料専門商社の6代目。1988年にスウェーデンで誕生し、欧州30ヶ国以上で販売されている「ASPEN」の国内総代理店として、昨年から日本での販売をスタートさせた。


メイン中:日南町森林組合 代表理事組合長

木村実次さん

組合でFSC®森林認証を取得するなど持続可能な森林施業に取り組む。昨年10月には組合と町営林業専門学校、橋本屋の三者でASPEN2の普及に向けた協定を締結。J-VER制度によるカーボン・オフセット・クレジット創出にも力を入れる。


メイン左:株式会社 田邊林業 代表取締役

田邊大輔さん

デザイン建築の大学を卒業後、北海道下川町の森林組合を経て、2021年に独立。素材生産や造林を中心に手掛ける。トドマツ精油生産事業を手掛ける奥様と共に森を生かした暮らしの魅力も発信。ASPEN2ユーザー。

新たな「3K」の創出へ
見直される林業の労働環境

東原 私たちは、「ASPEN2」の販売をスタートするにあたり、日本国内で行われた伐木競技大会に参加し、林業者の方々からいろいろな課題を教わりました。田邊さん、木村さんは林業の労働環境についてどのように向き合っていますか?

木村 林業は経済活動だけでなく、働く人の安全や環境に配慮した取り組みも必要だと考えてきました。そのため、当組合では、FSC®森林認証の取得や安全装備の充実などを進めています。従来の「きつい、汚い、危険」という「3K」の労働環境では、新たな担い手は生まれないという危機感からです。そうした一環として「森の人づくり」もテーマに掲げ、従来の「3K」から脱した「かっこいい」「効率的」「快適」という新たな「3K」の実現も目標にしてきました

東原 具体的にはどんな取り組みでしょうか?

木村 例えば高性能林業機械の積極的な導入です。急傾斜地でも走行したり作業したりできる大型ゴムタイヤ仕様の超高性能林業機械を3月に導入予定です。日本の林業界ではまだ珍しい機種ですが、生身の人間による作業の危険を減らし、新たな「3K」を創出できるツールとして期待しています。

田邊 同感です。私も労働環境の整備が、安心や快適な作業につながると感じ、高性能な海外製のチェンソーブーツや伐倒クサビ、通信用インカムを個人的に海外輸入したりして、取り入れてきました。ちょっとした身体の疲労でさえ、山から転がり落ちて骨折するなどの危険があるのが林業。安全への備えはリスクを減らし、心理的な負担も和らげてくれます。

健康と環境配慮の新燃料
機械レスポンスも軽快に

チェンソーはもちろん、刈払機とも好相性のASPEN2。高純度燃料の採用で、機械のタンク内に入れたままでも劣化しにくく、機械寿命延伸も期待できる。

東原 燃料の問題について気づいたきっかけはありますか?

田邊 2011年に、世界伐木選手権上位選手のオラブ・アントンセン氏が北海道で技術指導に訪れたとき「日本の燃料はくさいね」と言われ、燃料にも問題があることに気づいたんです。

木村 私もチェンソーの排ガス臭はくさくて当たり前と思っていました。

田邊 そうですよね! 思い返すと、当時は帰宅すると妻から「燃料や排ガスの臭いが身体に染みついている」と、心配されることもありました……。なので、アントンセン氏から「欧州の林業者は臭いが少なく、健康や環境に配慮した燃料(ASPEN2)を使っている」と聞いたときは衝撃でしたね。そんなものがあるのかと。

木村 確かに排ガスはもちろん、車に燃料容器やチェンソーを載せてもガソリン臭がほとんどないのには、私も非常に驚きました。

東原 実際に使ってみた感想はいかがでしたか?

田邊 まず燃料自体の刺激臭が少なく、排煙が目に入って染みることもなくなりました。軽やかなエンジン音から機械の潤滑性が良くなったことがわかります。トルクも上がり、刈払機ではカーボンによるマフラー詰まりが減りました。また、夏場のチェンソーの始動性の良さも実感しています。例えばこれまでスターターロープを10回引いていたのが3回に減るなど心身の疲れが大きく減りました。

木村 50対1の2サイクルオイルが主流になって、以前よりも排ガスの白煙は少なくなりましたが、それでもチェンソーや刈払機の排ガスは、あの臭いが普通だと思っていました。それがほとんどなくなったのは衝撃でしたね。

「ASPEN2」の詳細はコチラ!

新たな担い手づくりを推進
持続可能な林業の実現へ

専用のコンビ缶キットを使うとASPEN2とチェーンオイルを手軽に給油できる。

東原 健康面や安全面への対策を行うことは、経営者が従業員を思う気持ちが形になって現れ、それが新たに林業を志す人にも伝わるのではと思います。お2人が、持続可能な林業に向けて必要だと思うことはありますか?

田邊 混合燃料と林業者の健康問題は、今でも日本での認知は遅れていると感じています。ヨーロッパでは当たり前になっている、労働者の安全や健康という一番基本的な部分は見直していきたいですね。私自身、健康や環境に配慮した燃料(ASPEN2)を使う安心感が仕事への意欲向上につながっています。労働環境がより良くなるのは人材獲得の面からも前向きな話です。

木村 当組合が掲げるテーマである「森の人づくり」は人がいないと進みません。混合燃料の見直しを含めた労働環境の改善はもちろん、地域の子ども達に林業や木材について親しんでもらう取り組みも大切だと考えています。町内で子どもが生まれたら木のおもちゃをプレゼントするなど、年齢に応じた木育カリキュラムにも引き続き力を入れていきます。

田邊 私も林業経営者としてピンチをチャンスに変える意識を持ちたいです。誰でも林業に飛び込んだ当初は、すべてが新鮮で、労働環境が未整備でも気にならないこともあるかと思います。でもそれでは人材は定着しません。「ASPEN2」の導入をはじめ、会社がいろいろなことに前向きなアンテナを張っている、そんな姿勢が多くの人に伝わっていけば良いなと思っています。

東原 林業の労働環境の課題と展望、そして環境に配慮した燃料が果たす役割について、現場目線のお話をありがとうございました。

『ASPEN2』の
3つの特徴

❶ 有害成分を約93%低減し安全性に配慮
排ガスに含まれる、発がんリスクが高いベンゼンや芳香族などの健康や環境に有害な物質を、従来燃料と比べて約93%カット。

❷ 機械寿命を縮めるカーボンの発生が少ない
芳香族などの不純物が少ないため、機械寿命を縮める原因となるカーボンが発生しにくく、機械にやさしい。

❸ オイルは混合済みで入れ忘れを防止
2サイクル用オイルが混合済みなので、オイルの入れ忘れによるエンジン焼きつきのリスクを減らせる。

「ASPEN2」の詳細はコチラ!

問い合わせ

株式会社橋本屋


文:渕上健太
写真:松尾夏樹

FOREST JOURNAL vol.27(2026年春号)より転載

Sponsored by 株式会社橋本屋

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