少ない初期投資で日報をデジタル化! 林業日報システム「KIROQ」
2025/09/18

スマホでの日報の入力・管理を可能にし、業務効率の改善に貢献する「KIROQ」(キロク)。福井県の「れいなん森林組合」は、本アプリを活用して日報や作業進捗をスマートに管理している。
少ないコストで
業務効率をアップ
さまざまな林業ICTシステムを構築する株式会社ジツタが提供する日報管理システム、「KIROQ」。その有用性に着目し、いち早く導入を進めてきた福井県森林組合連合会は、これまでに県内4つの森林組合に「KIROQ」導入をサポートしてきた。

作業員から送信された日報データをブラウザで一括管理。データは、個人や班、期間ごとにまとめて出力できる。また「KIROQ」は、ユーザーに合わせたカスタマイズだけで他社も利用できるため、少ない初期投資で導入できる。1ライセンスで100名分の日報を管理可能。
福井県小浜市にあるれいなん森林組合は、2024年春に「KIROQ」を現場に投入。これを機に、同組合における複数の事務作業が大きく効率化された。
さらには現場作業の進捗度も日々、把握できるように。組合で日報の管理などを担う植田真衣さんいわく、「以前は、作業員が手書きした日報をスキャンしてPDF化し、それを参照しながら作業量や作業時間を表計算ソフトに入力していました。以前は毎月、丸一日かけて15名ほどの作業員の日報を手入力していましたが、『KIROQ』導入後、この作業が省かれました」とのこと。
「KIROQの導入後は日報を記録するための用紙も不要。コストの削減にも貢献してくれています」と植田真衣さん。
また、作業計画の立案などを担当する村西孝太さんは、「日報をデジタル化したことで、日ごとの作業量や作業の進捗度をこまめに確認できるように。『少し遅れているようだから、現場に派遣する作業員の人数を増やそう』といった判断を早い段階でできるようになりました。また、作業が完了する時期を把握しやすくなり、次の現場への移行もスムーズになりました」と話す。
今後も「KIROQ」は、利用者からの要望に応えて進化する。具体的には、作業現場の写真をアップし、関係者に共有できる機能などが追加される予定だ。
「選択形式で入力できるなど、日々、手間なく使える仕様になっています」「“現場目線”で作られたアプリです」と福井県森林組合連合会の山形久美子さん。
開発企業
株式会社ジツタ
森林・林業関連事業を主要事業の一つとし、多様な林業ICTシステムを開発・提供する。これまでに3D森林管理システム「AssistZ」、測量アプリ「ARUQ_Android」、木材検収システムなどを開発。高精度GNSS受信機「Geode」の販売も手掛ける。
TEL:03-3553-8583
MAIL:products@jitsuta.co.jp
撮影・文:緒方よしこ
FOREST JOURNAL vol.25(2025年秋号)より転載
Sponsored by 株式会社ジツタ