ついに植栽の機械化が実現!? 現場を支える機械・ロボットでサステナブルな林業を!
2023/10/11
サステナブルな林業をもたらすため、危険な作業をロボットに代替させるなど、様々な変化が起こっている。そこで今回は、未来を切り拓く2つの取り組みを紹介する。
難関である植栽の
機械化・省力化に挑む!
苗の運搬だけでなく植穴の掘削(電動オーガアタッチメント取付による)も可能な電動クローラ型1輪車。
茨城県森林組合連合会、森林総合研究所、elever labo合同会社とともに開発しており実証現場でも好評を得ている。
植栽ポイントまで誘導する、GNSS(全球測位衛星システム)を利用したアプリも開発中。電動クロ-ラ型1輪車は、現在も試験と改良を繰り返し、アップデートを進めており、いよいよ今秋林業機械展示会で販売予約を開始する予定だ。
●変速機やバックギアなどの複雑な機構がなく構造がシンプル
●傾斜不整地での走破性が高く、根株や岩等を容易に回避
●35度の傾斜でも60kgまでの苗木を運搬可能
●等高線方向への移動が容易であり,人力作業との親和性が高い
●静音・低振動で作業ストレス低減へ
DATA
●商品名:電動クローラ型1輪車
●車体重量:40kg
●最大積載量:80kg
●全長×全幅×全高:1,450×650×950mm
●荷台長×荷台幅×荷台高:750×450×300mm
●登坂能力:35°
●走行速度:3.0km/h
問い合わせ
茨城県森林組合連合会
茨城県常陸大宮市宮の郷2153-23
TEL:0294-70-3620
メールアドレス:info@iba-mori.or.jp
危険な枝打ち作業は
ロボットにまかせよう!
木材の付加価値向上や森林保全に欠かせない枝打ちは、木登りや高所での鋸やチェンソーの取り扱いと危険を伴う作業でもある。
『eddy』の枝打ちは、取り付け後はリモコンで操作するだけ。小型軽量(約11kg)で急峻な山道での持ち運びもらくらく。枝打ち条件の設定も可能で、作業履歴もPC上で管理できる。
DATA
●商品名:枝打ちロボット eddy
●外形寸法:W562×D494×H700mm
●重量:約11kg(バッテリ装着時)
●取付可能幹径:Φ50~Φ180mm
●枝最大径:約Φ30mm
●対応樹種:スギ、ヒノキなどの通直な針葉樹
問い合わせ
イー・バレイ株式会社 新技術室
TEL:052-308-6852
FOREST JOURNAL vol.17(2023年秋号)より転載