「チェンソーパンツ、何日おきに洗ってる?」適切な手入れで防護機能を維持しよう
2023/08/07
林業に転職して4年目の林業家が生き生きと綴る「新米目線」コラム! 第11弾は「チェンソーパンツの洗濯」について。メーカーによってルールが異なる防護服。何日おきに洗うのが正解……?
毎日使うチェンソーパンツ
洗濯方法があるって、知ってる?
みなさん、ちゃんと洗濯してますか?
「いきなり何を言い出すんだ…?」っていう感じだと思うんですけど、林業で使うチェンソーパンツやチャップスには洗濯のルールがあります。
ご存知の通り、チェンソーパンツは毎日使用すると、泥や汗にまみれひどく汚れます。僕がチェンソーパンツの洗濯方法について知ったのは、チェンソーパンツについて調べていた時です。
洗濯回数が決まっているものや、洗い方に決まりがあるもの、使用して良い洗剤、使用してはいけない洗剤、など、実は細かく設定されています。メーカーごとに違うので、説明書を必ず読むことをお勧めします。僕が使用しているチェンソーパンツには洗濯にまつわる注意書きが無かったのですが……。汚れたズボンをそのまま次の日に履くのが気になるため、毎日洗濯しています。
いつ、どう洗う?
防護パンツの機能を発揮するために
僕は職場で教えてもらっておらず自分の情報収集の中で知ったので、もしかしたらチェンソーパンツの洗濯方法についてまだ知らない方もいるのではないでしょうか?
先ほども書いた通り、メーカーなどによっては洗濯の回数が決まっているものがあります。洗濯回数が増え過ぎるとチェンソーパンツの防護繊維がどんどん劣化していくからです。また、洗濯回数とは別に使用年数、使用期間等が設定されているものもあります。「耐用年数◯年」と設定されているものは、その年数を使用したら新しいものに買い替えをします。
もちろん使用状況や劣化具合などで買い替えの時期は人それぞれ違うと思いますが、基本的には説明書に耐用年数や洗濯回数が書かれていますのでなるべく忠実に守るようにしています。
そして汚れの種類には泥や汗だけではなく、チェンソーのオイルや燃料のガソリン等もあります。チェンソーパンツの説明書のひとつには、こういったオイル類の汚れによる防護繊維の劣化が指摘されています。作業中にオイルなどでひどく汚れてしまった場合などは、なるべく早く洗うようにします。
「きつい汚い危険」のイメージ…
毎日履くからこそ清潔を保とう!
僕は毎日洗濯をしているので毎朝きれいな状態でズボンを履いているんですが、それを見たベテラン作業員さんからは「お前毎日それ洗濯してんのか?」と聞かれたことがあります。僕は「はい、もちろん!」と答えると「ワシなんかほとんど洗わんぞ~」とおっしゃられていました。
また、ベテラン作業員さん同士が「服のニオイ自慢」をはじめたこともあります。これは「良いニオイ」を自慢しあっているわけではありません……。林業では「きつい汚い危険」の3Kのイメージが強いですが、こういった「ニオイ自慢」をしているようでは、いつまでたってもきつい汚いイメージが離れる事はないと思ってしまいます……。
チェンソーパンツを選ぶ際には、洗濯回数などをチェックするということも大切になってくるかもしれません。もちろん、チェンソーパンツの使用理由としてはチェンソーの刃から身を守ると言う事ですが、やはり毎日着用するものなので、なるべく清潔に保ち、機能を維持しておきたいというのも、現場で働く人間としては重要なポイントだと思っています。
説明書にある洗濯回数を忠実に守って洗濯をしようと思うと「1ヶ月に1回」のペースで設定されているものもあるので、「それはさすがに……」と思うことがあります。防護性能をより良くしていくと同時に、毎日洗濯でき、清潔な状態で履けるようなチェンソーパンツをどんどん開発してほしいと思います!
それでは、本日もご安全に!!
PROFILE
新米林業家
とてお
とある地方の森林組合に務めていて、林業3年生になったばかりの『林業初心者』。
「新米林業家とておの林業ブログ」にて、林業初心者目線で『林業』についての情報発信をしています。