政策・マーケット

横浜市が脱プラへ! 自治体初の試みは木製ストローの実用化から

横浜市はプラスチックゴミによる海洋汚染を食い止めようと今年度から「よこはまプラスティック資源循環アクションプログラム」を策定した。プラスチックゴミの削減に向けた取組を推進して、流通大手のイオン(株)とタッグを組みマイバッグ持参などを呼びかけるキャンペーンの他、木製ストローの製作をして、脱プラへ貢献する取り組みを始めた。

自治体初の取り組みとは?

横浜市は「SDGs未来都市・横浜」をスローガンに掲げ、2019年5月にヨコハマSDGsデザインセンターを発足。同デザインセンターを中心に市民、企業、大学等と連携して持続可能な環境資源の開発、保護の取り組みを始めた。

自治体が中心になってSDGsに取り組むのは全国でも初。横浜市は世界でも有数の港を持つ街として責任を果たしていく覚悟だ。

そんな同デザインセンターが中心となり、山梨県道志村内の横浜市が所有する水源地の間伐材を利用した木製ストロー「SDGsストロー・ヨコハマ」が完成した。

この木製ストローは間伐材を暑さ0.15ミリにスライスし、螺旋状に巻き上げて製品化したもの。一本あたり50円(税別)で販売する。

今後、市内をはじめとする飲食店、ホテル等へ広く普及、拡大を進めていく予定だ。

水源地の林業も
巻き込む取り組み

「SDGsストロー・ヨコハマ」は先日発表されたグッドデザイン賞で優秀賞を受賞した。

この取り組みは横浜港から排出されるプラスチックゴミを少しでも削減させるにとどまらず、水源地の森林整備にもつながっている。まさに官・民共同のプロジェクトと言えるだろう。



脱プラの流れは
全国へ展開するか?

脱プラの試みはどの自治体も気にしている。特にレジ袋の削減は急務。横浜市は木製ストローのプロジェクトと同時進行で流通大手のイオン(株)とタッグを組み、レジ袋の削減の啓発を行っている。

また、スターバックスコーヒーも2022年までに現在のプラスチックストローを撤廃すると宣言している。

しかし、国内の木材需要が増えてきている中、間伐材だけで大量に消費されるプラスチックストローの代替品になりえるのか。

1本数円のプラスチック製ストローの10倍以上という、今の設定価格で善及できるかも含め、横浜市が始めたプロジェクトには全国から注目が集まっている。


Text:岩田武

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