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AIと合成データが描く森林の仮想空間。森林の損傷や害虫被害の早期発見が可能に

スウェーデンの国家的応用型人工知能センター・AI Swedenが主導する林業革新プロジェクトが進行中。AIと合成データの融合が雪害検出や森林保全で力を発揮し、持続可能な森林管理を加速させている。

メイン画像:©Arboair

森林を丸ごとデータ管理
仮想空間の新技術

スウェーデンではいま、林業の常識を覆すプロジェクトが進行している。

スウェーデンの応用型人工知能センター・AI Swedenが、AIと合成データを組み合わせ、仮想空間に森林を精密に再現する「デジタルツインを構築する技術を開発。

本プロジェクトは2022年秋に始動。ドローン解析に強みを持つArboairと、林業・製紙大手Holmenが参加し、画像解析モデルと数値モデルを融合させたAIエンジンを開発。合成データ生成のための自動化パイプラインを構築している。

©Arboair

ゲームエンジンのような3Dシミュレーション環境を用い、木々や損傷、さまざまな環境を再現した高品質なコンピュータ生成画像を大量に作成。正確なメタデータを自動で付与し、これまで困難だった方法でモデルの訓練が可能になった
生成された合成データは、検証用としても実データ不足の補完用としても活用される。

さらに、AI Swedenの技術インフラを活用することで、強力な計算能力と専門知識へのアクセスを確保し、開発体制を一層強化している。

この技術は森林の損傷を早期に把握し、スプルースの樹皮甲虫による被害などを未然に防ぐことが可能となり、生態系の保全にも寄与している

資源管理の効率化や二酸化炭素の貯留促進など、アジェンダ20230の実現に貢献することが期待されている「デジタルツイン」。

AIと合成データが築く林業の新時代は、森だけでなく私たちの暮らしや未来に、どんな変化をもたらすのだろうか。

DATA

AI Sweden


文:Ellis

FOREST JOURNAL vol.25(2025年秋号)より転載

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