自治体からの相談が増加中? 森林クラウドの上手な利活用を叶えるサービスとは
2024/09/18
森林資源の効率的な活用には、森林クラウドの導入が欠かせない。現場にあわせた森林クラウドの構築だけでなく、森林環境譲与税の活用方法やクレジットの創出の検討など、まとめて相談できる「パシフィックコンサルタンツ」のサービスを紹介しよう。
森林クラウドの導入を
コンサルタントが包括的にサポート
森林を適切に管理するには、森林計画制度の運用、森林整備の促進、保安林の管理などさまざまな業務を行っていく必要がある。
各都道府県では、その基礎となる森林簿や森林基本図等の情報をデジタル化して、一元的に管理しているが、自治体間の連携、林業経営体へのデータ提供を効率的にできるよう、林野庁では標準仕様書に基づく「森林クラウド」の導入を促進している。
『森林クラウド』は、クラウド上で関係者がデータを一元管理することによって、森林行政や地域林業を支援するサービスである。これまで森林GISとして提供していた機能は利用範囲が限定されていたが、その機能すべてがクラウド上に提供され、より多くの林業関係者が使用できるようになった。もちろんサーバなどのハードウェアを用意する必要はなく、インストールも不要だ。
現在、各自治体で導入が進み、県・市町村・林業事業体での森林情報の共有にかかる時間の削減や、図面資料作成の省力化、現場対応の効率化などのメリットが各地で生まれている。
一方で、導入を行ったものの、すべての機能を盛り込もうとすることでシステムが煩雑化してしまい、活用が進まないという事例もあるようだ。
ここで紹介するのは、道路や鉄道、河川、港湾、空港など、さまざまな社会インフラに関わるエンジニアリングサービスを提供するパシフィックコンサルタンツが開発した『森林クラウド(PCFIMaS for Cloud)』。
同社デジタルサービス事業本部の石塚さんは、「森林GISの再構築、森林クラウドの導入、航空レーザ等高精度計測データの活用方法、森林環境譲与税の活用方法、クレジットの創出の検討を含めた企画・計画段階から支援し、森林情報のコンサルタントとしてそれぞれの組織に合わせた最適な方法を提案します」と話す。
2019年5月の提供開始から5年、複数の自治体に広がっており、クラウドの活用がうまく進んでいない自治体からの相談も増えているという。
森林計画図(地図)や森林簿(台帳)の検索、集計、帳票作成、データ更新など森林行政における各種業務を支援することを目的に、従来の森林GISに搭載されていた機能のすべてをクラウド環境で実現し、有償のGISエンジンによりハイスペックな機能。
地域の林業関係者が手軽に情報共有を行うことを目的に、オープンソースソフトウェア(無償のソフトウェアライセンス)で構成された情報共有ツール。GPS機能が搭載されているスマートフォンやタブレットでの利用も可能で、利用者が撮影した現場の写真を簡単な操作で取り込める。
パシフィックコンサルタンツは、森林GISの開発・導入で培ったノウハウを森林クラウドサービスとして提供し、森林行政や地域林業の現場におけるスマート林業を推し進めている。
その他、同社では森林・林業DXのためのツールを、現場にあわせて提供している。理想とする森林資源活用のあり方や、現場からの要望のために必要なシステムはどのようなものなのか? いちどプロに相談してみるのも良いだろう。
■パシフィックコンサルタンツが開発! 森林・林業DXを実現するツール
パシフィックコンサルタンツは、それぞれの現場のニーズにあわせて、森林・林業DXのためのツールを開発。無駄なく、使いやすいシステム構築を手助けしてくれる。
木材需給情報管理システム
●地域の森林情報共有のクラウド
空間情報技術を活用し、地域の木材流通の川上から川下までを繋ぐシステムを開発。
仮想的な森林の構築
●デジタルツインフォレスト
現実の森林からデータを取得して仮想森林を構築。仮想森林上の解析・分析を現実の森林に反映させる。
UI/UXに配慮した「森林の価値」の可視化
●ダッシュボード表示
樹頂点ポイントの集計表示の例。
●Forest Assessment Explorer
3つの観点から森林の価値を可視化する試み。
森林経営収支シミュレーション
●作業道の線形シミュレーション
条件によって最適な作業道線形を計算できる。
●伐採コスト・収益算定
航空レーザデータを元にコストと収益を算定可能。
問い合わせ
パシフィックコンサルタンツ株式会社
TEL:03-6777-3001(大代表)
https://www.pacific.co.jp/
Sponsored by パシフィックコンサルタンツ株式会社