種を上空から最適に埋め込む! カナダ発ドローンを活用した植林ソリューション
2020/08/10
世界の森林経営トレンドを知ろう。今回ご紹介するのは、カナダの最新植林ソリューション「フラッシュフォレスト」。これまでの植林方法よりも、速く安く植樹できるのが最大のメリットだ。
種を上空から最適に埋め込む
ドローンを活用した植林
「フラッシュフォレスト」は、ドローンと空中マッピングシステム、空気圧技術を組み合わせた植林ソリューションだ。ドローンから空撮した画像をもとに植林に最適な場所を特定したうえで、自律飛行するドローンが空気圧式発射装置を用いて、種子に肥料などを混ぜた特殊カプセルを最適な深さで土壌に埋め込む。
従来の植林方法よりも10倍以上速く植樹でき、コストを5分の1に抑えられるのが利点だ。カナダ・オンタリオ州南部での実証実験では、白樺、白松、もみじなど、8種類を植樹。2020年1月にはクラウドファンディングで約10万9000カナダドル(約855万円)の資金調達にも成功した。2028年までに10億本の植樹を目指す。
©Flash Forest Inc.
文:松岡由希子
FOREST JOURNAL vol.4(2020年夏号)より転載