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林業者の取り組み

北~南まで林業者をつなぎ、 造林をサポートする『キャニコムコンサルティングサロン』

キャニコムが2021年に始動させた『キャニコムコンサルティングサロン』をご存知だろうか? なんでも相談できる”林業機械屋”によるコンサルティングの中で、反響の高かった造林分野の体験談を紹介しよう。

再造林が急務の日本
林業機械メーカーがよろず相談役に!

日本は国土の66%にあたる約2,500万haが森林であり、そのうち約1,000万haを人工林が占めている。人工林の伐採は増加傾向であり、再造林が急務である。しかし造林作業は従事者の高齢化、また、労働環境の厳しさによる就労者定着率の低さが課題となっており、早急な機械化が切望されている。

キャニコムはその課題解決に対し、多目的造林機械『山もっとモット』歩行型ハンマーナイフモア『ブッシュカッタージョージJr.』林業専用ラジコン草刈機の3機種を山林でも使用できるように機械の作り込み・作業体系の模索を行っている。

千歳林業の実証地で稼働する『山もっとモット』

歩行型ハンマーナイフモア『ブッシュカッタージョージJr.』

開発中の林業専用ラジコン草刈機

▶▶ 造林作業の革命児『多目的造林機械 山もっとモット』を詳しく知る!

そこで得た知見を県や市町村、森林組合や事業体・企業等の要請を受け、作業体系の提案を行い、効率的な作業に向けての意見交換をする場を提供・提案をしている。その場が『キャニコムコンサルティングサロン(CCS)』である。

キャニコム
コンサルティングサロン(CCS)とは?

創業1948年の林業用機械メーカーであるキャニコムが、これまでに培ってきた独自の技術や知識を活かし、企画の立案や実行などを手伝うことで林業現場によりよい環境を提供するサービス。サービスの内容は、ご覧の通り多岐に渡る。

・作業体系の構築や変革
・作業軽労・省力化
・機械の選定や操作講習会
・造林の機械化にあたっての座学
・異業種との協業によるシステム開発
など…
これらをすべて取り仕切ることができるほどの知見があるからこそ、「なんでも相談ください」と言えるのだろう。

CCSで行った、北海道 千歳林業での講習会の様子

 

 

南北2社が語る、
キャニコムコンサルティングの魅力


千歳林業 代表取締役社長 栃木さん

「いろんな意見をきちんと機械開発に活かし、向き合うメーカー」
 

広大な森林を有し、国内最大の林業事業地である北海道。そこで林業を営む栃木さんは、CCSで造林のための実機実演や作業体系見直しの提案を受けた

「何年という時間の単位でじっくり向き合い、いろんな意見をきちんと聞き、それを開発に活かしていく。そんなメーカーはいないのではないか、と思っていました。しかしCCSを通じて、キャニコムとの付き合いが深まるにつれ、社長を始めとする皆さんの、林業機械や顧客に対する“もっと良い方法やものづくりを”という熱い想いがしっかり伝わってきて、希望が持てました

皆伐・再造林がますます増える中で、造林作業が追い付かない……というのはどこも同じ意見。それを解決したいのは皆の共通の想い。

ただ、何でも機械にまかせるのではなく、人も熱意をもって介入していき、機械と人でどう上手く造林作業を進めていくか、熱意をもって取り組んでいく必要があります。さもなければ、林業は衰退し、放置される森林が増えてしまう。

そのようなことを踏まえ、機械・人がそれぞれベストに稼働するところを見極め、作業体系を相談でき、何パターンも提案してもらえる。そして実際に実機を現地で使ってみて、これはいいところまで行けると思ったコンサルティングでした」。



南那珂森林組合 営業部長 奥村さん

「開発がスムーズであり、別地域の林業者を繋ぐ橋渡し役」
 
南は宮崎、スギ材を中心とした素材生産をする南那珂森林組合。CCSというサービスになる数年前からキャニコムと協働していた奥村さんもこう語った。

「日本の林業が世界に遅れをとらないためにも、機械メーカーには現場とのスムーズな意見交換とスピーディーな機械開発を求めています。キャニコムは、機械化を進めるにあたって現場と連携が良く、林業の頭からお尻までを理解しているので、何が本当に必要かを伝えるのもスムーズ。先に開発した傾斜40度でも使える草刈機を超えるような機械を開発していってほしいです。

林業先進国と呼ばれる国々は行政機関・機械開発メーカー・作業する素材業が一体となり機械開発を行っています。日本でも普段からそういった繋がりは必要。今回は北海道と九州の林業者をキャニコムがCCSを通して、橋渡し役となり繋いでくれました。

我々素材業だけでは成し得ないことが、意見交換できる場に出向き、ほかの分野の視点が入ってくることで現実味を帯びてくる。こういった連携を続けて、みんなで日本の林業を築いていきたいと思っています」。

南那珂森林組合では実機デモを行い、既存の機械との組み合わせや傾斜が厳しい現地での作業性を試し、今期、実機を導入する。下刈りをはじめとした造林作業の省力化に向けてキャニコムと共に取り組んでいくようだ。

宮崎県 南那珂森林組合でのCCSの様子


 

これらの普及活動は、林野庁による「R2補正_先進的林業機械緊急実証・普及事業」の補助を受けたことで、各地での実演会が加速して多く開催された。北海道の千歳産業と宮崎県の南那珂森林組合はその実証地でもあったことから、CCSを通して互いの現地訪問も行い、意見交換するまでに。

事業間、ましてや地域を越えての交流は林業では珍しく、繋ぎ手であるキャニコムのコンサルティングサロンのサービスの深さが伺える。

キャニコムの林業特設サイト
『CCS people』オープン!

キャニコムのサイトでは、林業機械の開発ストーリーやコンサルティングサロンのことをもっと知ってほしいという思いから、2022年2月に林業特設サイト『CCS people』を立ち上げた。

 

問い合わせ

キャニコム
営業企画推進部 
福岡県うきは市吉井町福益90-1
TEL:0943-75-2195
担当:高倉知温 t_takakura@canycom.co.jp


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