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地域の森林づくりを担える人材を! 造林事業のプロを育てる教育プログラムがスタート

株式会社GREEN FORESTERSは、地域の森づくりに必要な実務スキルやノウハウが習得できる「森づくりのプロフェッショナル育成プログラム」をスタートした。10月31日まで参加者を募集している。

森林の循環を
さらに加速するために

株式会社GREEN FORESTERSは、森林管理を専門とする株式会社百森(岡山県西粟倉村)と、造林を専門とする株式会社中川(和歌山県田辺市)によるジョイントベンチャー。2社が培ってきたノウハウを活用し、各地の森林循環(集約化~伐採~造林)の活性化に向けて精力的に事業を展開している。

そんな同社が新たに取り組むのが「森づくりのプロフェッショナル育成プログラム」だ。同社の造林部門である「青葉組」への雇用・配属を前提に、地域の森林づくりの担い手となる人材を育成する。今回プラグラムへの参加を募集するのは、青葉組で「支店長」「班長」のポジションをめざす人材だ。
 

 

支店長が担うのは造林事業に関するあらゆる業務。苗づくりから、苗の選定、集約化、植栽計画、現場設営、人材採用/育成・補助金申請、森林経営計画作成までを一気通貫で担当する。

採用後、原則的に異動はなく、自ら希望する地域に腰を据えて森林づくりに取り組んでいくことになる。文字通り、「地域の山守」となる重要なポジションだ。そのため応募にあたっては、施業プランナーもしくはそれと同等のスキルを身につけていることが必須条件となるという。

班長は、支店長の右腕として、現場での仕事を統括するポジション。造林現場の責任者として、安全かつ的確な造林事業の遂行を担っていく。班の勤務計画や班員の評価・給与を決める権限も与えられる。こちらのポジションは実務経験が浅くともチャレンジ可能だ。

班長としてしっかり経験を積んだ後には、支店長へのキャリアアップもめざせるという。



造林事業の
リーディングカンパニーでOJT

同プログラムの最大の魅力は、ドローンを積極的に活用するなど先進的な造林事業に取り組む株式会社中川で、働きながらスキルを磨けることだろう。支店長候補者は森林所有者との交渉の場にも立ち合いながら森林経営に関する実践的なノウハウを、班長候補者は造林の現場で最先端の施業方法と合理的なチームマネジメントの手法を身につけられる。

GREEN FORESTERS代表の中井照大郎さんは、「自分の暮らす地域で、未来につながる森づくりをしたいと考える若手の方にはうってつけのプログラムだと思います。森林の循環を活性化するというビジョンの達成に向けて、ともに走り出せる仲間をお待ちしています。一緒に森づくりを楽しみましょう!」とプログラムへの参加を呼びかける。募集要項は下記の通り。
 

募集要項

[募集期間] 2020/09/18~2020/10/31
[応募人数] 支店長候補:2名(第一期のみ)、班長候補:若干名 (第一期:2020年4月~6月、第二期:7月~9月)
[勤務地] 和歌山県田辺市、(支店長候補は一部、岡山県西粟倉村も含む)住居・車等は採用決定後応相談。
[給与] 日給8,000円(研修期間中)
[期間] 支店長6ヵ月、班長3ヵ月
[研修開始日] 2021年4月1日
[待遇] 研修先(株式会社中川)の契約社員、卒業後に当社へ入社

DATA

森づくりのプロフェッショナル育成プログラム
※募集対象者の詳細は、上記のwebサイトをご覧ください


取材・文:松田敦

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