「本業ではない林業」とはどんなもの? 変わり始めている林業界の働き方を探る
2020/09/30
本業の他に副業や兼業を行う「マルチジョブホルダー」が増えている。働き方も変化した今、種類も内容も様々。では、本業ではない林業とはどのようなものだろうか。もう1つの林業の姿とそのライフスタイルを覗いてみよう。
林業界の働き方は
どう変わってきている?
林業+αがトレンド
多様化する現代の働き方は林業界にも浸透してきています。本来の働き方である山を手入れしたり、木材を生産したりといった業務だけでなく、製材をしたり、木工品や家具をつくったりして、それらを商品として販売するいわゆる「6次産業化」に取り組む林業家や企業も多く見られるようになってきました。
また、森林体験イベントの事業化やコテージやキャンプ場の運営など、観光業やサービス業に参入するところも出てくるなど+αの工夫は広がりを見せています。
自伐林業という自由な働き方
自身が所有する山で林業を行う自伐林業のメリットは時間にとらわれず、自由な働き方ができる点が挙げられます。本業として都内の会社でサラリーマンをしながら週末は林業を行う「週末木こり」や、農家と兼業して季節に応じて仕事の割合をコントロールする方もいます。
さらに、間伐材をバイオマス発電所に売ったり、昨今のアウトドアブームもあり薪としてネット販売するなど小さく収益を出す副業的な働き方も注目されてきました。
監修/赤堀楠雄
FOREST JOURNAL vol.5(2020年秋号)より転載