安全性×抜群のフィット感&軽さのヘルメット! 製品へのファナーのこだわりとは?
2024/04/30
林業者の頭部保護に欠かせないヘルメットにおいて、先進デザインで次世代林業者の定番アイテムになりつつあるのがファナー製ヘルメット「PROTOS®」。その機能性へのこだわりを聞いた。
当時は「売れない」と一蹴も
今では現場で幅広い支持
「日本で最初に発売した10年程前は、まず『値段が高い!』とびっくりされ、『売れるわけがない』と行く先々で言われました。でも一度かぶってもらうと『フィット感がすごい!』ともう一度驚かれた(笑)。展示会などでとにかく多くの人にかぶってもらうことを繰り返しながらファンを増やしていきました」。
発売時の苦労をこう語るのは、国内販売代理店ファナージャパン代表取締役の山田俊作ダニエルさん。数千円のいわゆる「ドカヘル」をかぶる林業従事者も少なくなかった時代、当時で定価3万円を超えるPROTOS®に抵抗感を持つ人は少なくなかったという。
イヤープロテクターやバイザー、後頭部保護のネックプロテクションなどが一体構造となったスリムデザインで、イヤープロテクター装着圧を変更できるなど抜群のフィット感を誇るPROTOS®。EU域内統一のEN規格認定を受けるほか、日本国内では飛来落下物と墜落時保護の安全認証に合格している。そうした抜群の機能性と安全性、さらにメインとサブで100種類以上の組み合わせから選べる豊富なカラーバリエーションが支持され、アクティブな動きを求められるアーボリストだけでなく、素材生産から造林まで、国内各地の幅広い現場に浸透するようになった。
軽量インカムとセットで
安全度アップ!
PROTOS®への支持をさらに高めているのが、Bluetooth®機能搭載のインカムネットワーク機器「BT-COM」の存在だ。
PROTOS® BT-COM
3年前に国内販売が始まった「BT-COM」は、PROTOS®の左側イヤープロテクターと付け替えることで、最大4人のユーザーと双方向通信できる。USB充電で軽量。わずらわしいコード類も一切付属しないため、イヤープロテクターを装着するのと同じ着用感で、チーム内で円滑に会話ができる。チェンソーや重機の騒音をカットする高指向性マイクを搭載しているため、樹上作業をするクライマーとグラウンドワーカー、重機オペレーターとチェンソーマンなどの間でのコミュニケーションをスムーズに行える画期的な製品だ。
「林業では距離や雑音の問題で仲間と普通に会話ができない場面が多くあります。十分にコミュニケーションが取れていれば防げる事故がある。大声を出さなくて済むので疲労も減ります」。「BT-COM」の存在を、山田さんは安全対策の要の一つに挙げる。
サポートも充実させ
欧州品質を日本の現場へ
PROTOS® インテグラルフォレスト
ファナーの発祥は革新技術で林業安全対策を進めるオーストリア。「日本市場参入に向けてBT-COMの内部を真空パック状にしたり、ハンダ付け部分を減らしたりするなど高温多湿の気候に合うようにアップデートさせました。頭位が大きめの日本人に対応するPROTOS®用のサイズ調整アジャスターも新たに発売しました」(山田さん)。
足首部分などを柔らかくして踏み込みやすくした日本人向けのチェンソーブーツ「ダブルボアClass2」も4年前に発売。靴ひもの代わりにダイヤル調整のワイヤーを使ってフィット感を調整する「BOA®システム」の使いやすさも評価され、ユーザーが全国で広がっているという。
チェーンソープロテクションブーツ ダブルボア Class2
「サイズが分からない場合は試着品をお送りするなどファナー製品を楽しく快適に使っていただけるように最大限サポートします」と山田さん。「BT-COM」の国内修理サービスを一昨年からスタートさせるなど、日本の現場の安全対策をリードするファナーの動きから今後も目が離せない。
問い合わせ
株式会社ファナージャパン
TEL:011-807-5454
文:渕上健太
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