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“山の価値をはかります” OWL+ソフトでJ-クレ創出申請がスムーズに!

森林3次元計測システム『OWL』で知られる株式会社アドイン研究所は大手総合商社の丸紅株式会社と、J-クレジット創出および販売支援における業務提携を締結した。煩雑で手間がかかる申請が今、変わる...!

数値からわかる2つの山林の違い
データで山の価値を知る


 

上の2つの図を見比べてピンとくれば、日頃から森林の経営計画に関心が高いのかもしれない。右図はいわゆる「継続管理された山」で、間引きがなされ光が地面まで差し、幹もしっかりと成長している。
一方、左図は「継続管理されていない山」で、手入れが行き届かず立木間も密になり、幹も大小不揃いで細いものも多いことがわかる。両者ともにOWLでプロット調査をした結果の3次元点群図(右図はレーダーのみ、左図はカメラ画像付きのデータ)を示す。

 
 

右図については「地位指数曲線」も見てみよう。林地の生産力の高さを示す地位級の齢級(※1)などを示し、★は本林地のhaあたりの林積量を示す(OWL解説結果より)。CO2固定量は材積に比例(※2)していることから、この林分が今後、間伐等の施業が行われながら成長してCO2を吸収していくことがわかる。

左図の山の方は、13齢級の山としてCO2の固定はしているが、もし、この林地が「継続管理された山」であったなら、CO2を吸収し続けるとともに、間伐時と皆伐時には地位に応じた丸太搬出を望むことができる。より価値の高い山となっていたであろう。

(※1)林齢を5年毎に区切った単位
(※2)CO2固定量=材積×密度×拡大係数(林齢20年生を境に異なる)×(1+地下部・地上部比)×0.5(炭素含有率)×44/12(炭素を二酸化炭素に換算する比率)

 

J-クレジット本来の意義とは
未来に繋ぐための資金

森林3次元計測システム「OWL(アウル)」

 
アドイン研究所と丸紅は、森林由来のJ-クレジット創出にあたり、共同で森林データ解析〜登録・認証・販売をワンストップで行い、全国の自治体・林業事業者のJ-クレジット申請を簡易に行えることを目標とした業務提携を締結した。アドイン研究所はOWL調査データ・他測量データ、森林簿・経営計画データを取り込み、登録・申請書の自動生成を行う。プロジェクトの登録・認証。販売を支援する丸紅は、すでに森林由来J-クレジット登録支援などの実績が秋田県能代市他である。

J-クレジット創出支援においてタッグを組んだ背景には山の価値を知ることがある。山の状態を知り長期の経営計画を立て、計画が継続的な施業ならば資金を得るべく、J-クレジットとして売買を成立させる。森林を活かすために、2社の連携により実現するのは、森林に付加価値をつけること、そして森林所有者や下刈り・間伐・搬出等を行う施業業者を支援することだ。脱炭素社会の実現を支えるために、日々厳しい環境下で施業する方々に敬意を払うべく新しい支援の形を示した2社は、森林由来J-クレジットの心強いサポーターだ。

 

問い合わせ

株式会社アドイン研究所
TEL:03-3288-7835
MAIL:owl@adin.co.jp


※WEBサイト記事初出時、地位指数曲線の画像に誤りがありました。お詫びして訂正させて頂きます。(2024年2月19日 フォレストジャーナル編集部)

FOREST JOURNAL vol.18(2023年冬号)より転載

Sponsored by 株式会社アドイン研究所

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