注目キーワード

イノベーション

針葉樹が包装材に⁉︎ 木材由来の再生可能なプラスチック「ウッドリー」とは

各国の次世代林業トピックから、新しい林業の可能性が見えてくる? フィンランドでは針葉樹でできた再生可能なプラスチックが開発された。将来的にはバイオ素材100%を目指しているという。

フィンランド発
再生可能なプラスチック

ウッドリーとは、フィンランドで2011年から開発されている木材由来の再生可能プラスチックだ。FSC(森林管理協議会)の認証を受けた森林で生産された針葉樹のセルロースをベースとし、化石資源由来の原料と組み合わせることで、従来のプラスチックと同様、食品や花などの包装材として利用でき、使用後は既存のリサイクル設備で再生できる。

これまでにウィパックなどの大手包装資材メーカーが提携しているほか、フィンランドの小売チェーン大手ケスコでも鉢植えの包装材として試験的に採用された。現時点では、原材料におけるバイオ素材の割合が40~60%にとどまっているが、さらなる研究開発によりバイオ素材100%を目指している。

©Woodly Oy




文:松岡由希子

FOREST JOURNAL vol.4(2020年夏号)より転載

林業機械&ソリューションLIST

アクセスランキング

  1. 【2025年版 チェンソー7選】メーカーに聞く「林業向け」機種、最適な1台は?
  2. ベテランフォレスターが徹底比較! 現場目線で語るアイテム試着レビュー【ヘルメット編】
  3. 【林業従事者必携!】害虫・クマ対策アイテム6選。森の危険から身を守り、作業を安全に
  4. 【大会結果】日本伐木チャンピオンシップin鳥取 WLCへの切符は誰の手に!?
  5. クマとの遭遇、そのときどうする?
  6. 【林業機械展レポート】新宮商行、高い耐久性と信頼性のPONSSEハーベスタヘッドを展示
  7. 伐採の効率化に新展開 AIを活かした作業支援システムの導入へ
  8. トウガラシが山を救う!? 高効果&低コスト&環境低負荷の獣害対策アイテムとは?
  9. プロ向け新型チェンソーが続々登場! 人気のバッテリー&大型機も充実
  10. 【2023年版 大型チェンソー7選】メーカーに聞く「林業向け」機種、最適な1台は?

フリーマガジン

「FOREST JOURNAL」

vol.25|¥0
2025/9/2発行

お詫びと訂正

» Special thanks! 支援者さま一覧はこちら