急傾斜地での無人林業作業に成功! ラジコン地拵え機とウインチアシストの連結テストを実施
2025/03/19

2025年1月、福島県いわき市にて、ラジコン地拵え機とウインチアシストを組み合わせた地拵えの実証が行われた。急傾斜地が多い日本の林業現場での機械化の可能が広がる成果として、注目を集めている。
テザー×LV800で
急斜面での地拵え作業を実証
斜面が30度を超える急傾斜地が多い日本の林業現場では、人力や小規模な機械による作業が中心で、作業効率や安全性の面で課題となっている。特に急斜面での重機運用は、エンジンの冷却機能低下や滑落リスクの高さなどの理由から難しく、安全性と効率向上の両立が望まれている。
2025年1月14日、福島県いわき市にて、急斜面(機械最大傾斜角約50度)を対象に、ラジコン地拵え機(MDB社「LV800PRO」)とウインチアシスト(テザー)を組み合わせた地拵えの実証が行われた。
この実証は、福島国際研究教育機構(F-REI)の委託事業の一環として、下刈機械自動化コンソーシアム(i-SWM)により実施されたもの。
焦点となったのは、テザーと組み合わせた際にLV800が自由に動くことができるか、エンジン油圧に問題は発生しないか、通常の地拵え作業が問題なくできるかという点であったが、実証の結果、問題なく作業を行うことが確認できた。急傾斜地が多い日本の林業現場での機械化の可能が広がる成果として、注目を集めている。
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