持続可能な林業に貢献するプリノートのフォワーダ。再造林率日本一を目指す宮崎県でも躍動!
2024/10/17
スギ丸太生産量33年連続日本一になった宮崎県では「再造林率」日本一を目標に設定。林業を魅力ある産業にして持続しようと取り組んでいる。そんな宮崎県で、とあるフォワーダが活躍している。
林業を持続可能な
産業へ
「当組合の未来のためには、結果の振り返りと改善の繰り返しが肝要です」と話すのは、南那珂森林組合事業部長の河野通貴さん。
南那珂森林組合事業部長 河野通貴さん(右から3番目)
「宮崎県においても林業従事者は減少傾向にありますが、素材生産は活発で、今は伐採適期を迎えたスギを伐ることで収入を得ることができます。ただ、伐った後植えずにそのままでは資源が枯渇してしまう。そこで宮崎県は県をあげて再造林率日本一を目標に設定して、林業を持続可能な産業にしようと取り組みを始めました。」
販売店のキャタピラー九州宮崎支店日南営業所長の橋口雅廣さんは「油圧シリンダーを搭載しているからクローラー交換が容易。だから整備費用が下がります。大型ベアリングや太いシャフトを採用しているから耐久性も高い。トータルで考えれば『パンサー T8F』は買いです!」と、太鼓判を押す。
同組合ではスギの育苗を開始した。再造林率を高めると、それだけ必要な苗が増える。その分を自給しようという試みだ。また、未来への投資として、先進的な林業機械を導入している。その象徴がプリノート「パンサー T8F」。優れた走行性能と高い安全性、操作性の高さを併せ持つフォワーダだ。
キャビンには二人乗車できる。
「若いオペレーターは我々世代とは違う感性を持っていますから、彼らの意見を尊重しつつ選びました。これは未来への投資です。荒れた路面にもスムーズに追従する独自構造の足回りを有しており、その結果、高い安全性のもとスピードも求めやすい。ハンドル形の操作系も若い世代からは扱いやすいと好評です」(河野さん)。
除草作業の
効率化を実現!
次に向かったのは日南市で操業している坂元林業。親子三人で切り盛りしている小規模事業体である。代表取締役の坂元次徳さんが教えてくれた。
坂元林業 代表取締役 坂元次徳さん(1番右)
日南市・串間市・旧北郷町・旧南郷町の森林を管理する。事業総収益は25億円を越え、組合員数は6,010人、職員は146名(うち現場職員99名)を誇る。
「ウチは次世代を担う息子たちのために、基本的に伐った山は全て再造林しています。それも『階段造林』という特別な方法を採用しているんですよ」。
階段造林とは、主に多雪地方で雪の被害を防ぐために行われる、階段状に造成して植林する造林方法のこと。この方法を、坂元さんは省力化のために実施している。
山が階段状に造成されていることがわかる。そのメリットは、植林後の除草作業の効率化にある。坂元さんによると、乗用タイプの除草機で作業できるから、効率は5倍以上。普通だと人手が10人掛かるところを3人で作業できるという。「しっかり除草できるから、植林したスギ苗が元気に育つ。それが次世代への贈り物です」(坂元さん)
「再造林しても、植えたスギが育たなければ意味がありません。そこで目を付けたのが、階段造林です。これにより乗用タイプの除草機で除草できるから、除草作業を圧倒的に効率化でき、しっかり除草できるから植えたスギ苗が確実に育ってくれるのです。」
階段造林にすることで除草は効率化できるが、造林の労力とコストは増えるのではないか?
「そこは我慢です(笑)。今投資を惜しむと、次世代が苦しむことになる。それは絶対に避けたい。林業機械も同じです。多少高価でも、高効率な作業ができる機械を購入しています。だから私はフォワーダに『パンサー T8F』を選びました。林道に多少の凹凸があっても、走行性能が高いので、現場との往復時間を短縮できます。ウチのような小規模事業体にとって効率は大切です。長く使えば使うほど、助かっていますね。本当はキャビンなしが良かったのですが、エアコンが効くと息子たちは喜んでいます。」
前2輪と後2輪が別々に動くから吸い付くように路面に追従する。
再造林日本一を掲げて一致団結する宮崎県の山を、プリノート「パンサー T8F」が支えていた。
坂本林業は坂元さんが約20年前に創業。後を継いで欲しい、と言ったことはないが、二人の息子が助けてくれている。「良い山を次世代に残したい、という思いが強くなった」と坂元さんは語る。
DATA
PANTHER T8F
最大積載量:7,200kg、移動速度:11.5km/h、全装備重量:11,214kg
車輌全長:6,770mm、車輌全幅(ミラー含む):2,783mm
デッキ全長:4,000mm、デッキ全幅:2,303mm
問い合わせ
プリノート株式会社
TEL:03-4560-1013
メールアドレス:Prinoth.Japan@prinoth.com
文:川島礼次郎
写真:松尾夏樹
FOREST JOURNAL vol.21(2024年秋号)より転載
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