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ヒアブ製品が50年愛される理由とは? ユーザー&販売店が語る「変わらない」魅力

カーゴテック・ジャパンの前身であるヒアブフォコが日本で販売を始めたのが1973年。半世紀に渡って日本の林業界で愛され続けるヒアブ製品の魅力を、ユーザー&販売店が語ってくれた。

HIAB(ヒアブ)とは?

現在はカーゴテック(※)の傘下にある「HIAB(ヒアブ)」は、林業大国スウェーデンで1944年に創業された老舗企業で、世界有数の陸上荷役運搬ブランドだ。重い丸木を動かすための油圧クレーンが最初の製品だ。2016年にはVR技術を駆使した『HiVision(ハイビジョン)』で世界中を驚愕させた。

※カーゴテックは、フィンランドの荷役機器メーカー。HIAB(ヒアブ)のほか、港湾機器大手ブランドのKALMAR(カルマー)、それに海洋船舶機器大手ブランドMacGregor(マックグレゴー)の事業部門を展開する。カーゴテック・ジャパンはその日本法人。

堅牢堅固な『ログリフト』
愛用する理由とは

日本でヒアブ製品の発売が公式に始まったのは1973年のこと。もうすぐ50周年を迎える。そんなヒアブ製品をこよなく愛するユーザーが西和重さんだ。西さんは木材輸送をメインにした運送業を経営、日々トラックで山に行って、林業従事者が切り出した材を乗せて運ぶことが仕事だ。その積み込み作業で使うのが林業クレーン「ログリフト」だ。製品の魅力と充実したサポート体制を満足気に話してくれた。

「林業クレーン『ログリフト』を6台使っています。『ログリフト』の魅力は、なんと言ってもスピードですね。スムーズに動く、思った通り操ることができる。だから作業効率が極めて高く、疲れにくいのです。

経営者視点で言えば、故障が少ないのも嬉しいですね。クレーンが故障すると何日も作業ができなくなります。一週間、二週間と動かないと、本当に困ります。山には伐採した材を置いておくスペースは多くありませんから、多くの方に迷惑を掛けてしまいます。『ログリフト』を含めたヒアブ製品は、万一故障しても、部品供給が迅速だから安心です。それに池永さんがすぐ直してくれますから」。

池永さんというのは、今年販売エリアを宮崎、鹿児島まで拡大した池永製作所の代表取締役、池永澄生さんである。池永さんの話を聞いてみよう。

20年以上を経て熟成された機能性
長年磨いたメンテ力でサポート

「販売店といっても、ただ売るだけではありませんよ(笑)」。

そう笑いながら話す池永さんの会社では、車両に機械を搭載する作業やメンテナンスも積極的に引き受けている。池永さんは20代の頃から地元のヒアブ製品整備店に勤め、技術を磨いてきた。池永製作所のある日田市は林業の街で、当時から林業クレーンが溢れていて、腕を上げるチャンスには事欠かなかったという。最初は自身1人、社員1人の2名で独立し、今では従業員は12名と拡大している。

「他社製品は便利に使えそうな複雑な装備を搭載しています。ですから正直に言うと、お客様と相談しながら、これまでも色々な製品を試したことはあるんです。でも、結局ヒアブに戻ってしまう。『ログリフト』は20年以上接していますが、とにかく機能・構造がシンプルです。だから私にとっては修理しやすいですし、運転手さんは使いやすいのでしょう。デザインは進化していますが、機能性を大事にする姿勢は、ずっと変わっていませんね」。

西さんと出会ったのは、知り合いの紹介だったそう。『知人の木材運送の方が困っている、特殊な修理なので対応できる人がいない』と聞き、困っている人がいるならば助けよう、ということで、修理を引き受けた。それがスタートとなり、すっかり気に入ってくれ、それ以来池永製作所から『ログリフト』を購入してくれているという。

「西さんの『ログリフト』は、今回初めてスカニアのトラックに搭載されました。スカニアというのはスウェーデンの商用車メーカーの製品なのですが、林業の本場である北欧で活躍しているとあって、同じく北欧製のクレーンとの相性が良い。シャシーも丈夫なので安定したクレーン操作が出来る。駆動系とのマッチングも良好だから、低速から高速まで乗りやすい。非の打ち所がないトラックです」。

良い機械は作業効率だけでなく
従業員の満足度も高めてくれる

木材輸送では大量の木材を積んで山道を走るため、パワーが極めて重要である。再び西さんが教えてくれた。

「従業員の間では、『ログリフト』+『スカニア』の組み合わせが一番人気で、取り合いになるほどですよ。スカニアエンジンは大きくて力も強いので、トレーラーの牽引や山の現場でも困ることはありません。『スカニア』は人材確保にも役立ってくれています。募集広告を出さなくても『あのトラックに乗ってみたい!』と若い人が会社に問い合わせして来てくれるんですよ」。

最後に林業のこれからについても話してくれた。

「今、ウッドショックが話題になっていますが、国産材の値段は跳ね上がっています。間伐事業、バイオ燃料なども伸びていますから、中長期的にも、これから仕事は増えるはずです。良い機械を入れることで、働きやすい職場づくりを進めています。若い人に、どんどん入ってもらって、日本林業を盛り上げて行きたいです」。

 

DATA

SCANIA
R500 B6X4NZ(フルトラクタ)

GVW:22t
最大出力:500馬力
最大トルク:2550Nm
高出力・高トルクエンジンにより林道でも高い走破性を実現、標準装備の流体式リターダーはトレーラー牽引時にも高い制動力を発揮する。これらを受け止めるフレームはW構造を採用し高い強度を誇る。


HIAB
LOGLIFT F105ZT

クレーン容量:95.0 kNm (9.7t-m)
最大作業半径:8.73m
林業クレーンのベストセラーモデル。ツインバルブによるスムーズな操作性とログリフト独自の3点ブリッジ構造はトラックとクレーンをリジット固定する事無く、ねじれを吸収し安定性と耐久性を高めている。

PROFILE

池永澄生さん


大分県日田市のヒアブ正規販売店『有限会社池永製作所』代表取締役。従業員は12名。ヒアブ製品に携わること20年超。高い技術力が自慢だ。

西和重さん


佐賀県佐賀市の運送業・『西工業株式会社』の代表取締役社長。従業員は25名。『ログリフト』+『スカニア』の組み合わせがお気に入りだ。

取材協力

有限会社池永製作所
〒877-0078 大分県日田市北友田2丁目2618-2
TEL:0973-22-6737
クレーン販売、クレーン架装・修理、ボディ製作・塗装

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問い合わせ

カーゴテック・ジャパン
〒222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜2-13-13 7F 
TEL:045-620-5802


文:川島礼二郎

FOREST JOURNAL vol.8(2021年夏号)より転載

Sponsored by カーゴテック・ジャパン株式会社

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