世界初のクレーン付電気トラックが木材輸送を革新! 森林輸送の未来を加速
2025/03/05

最新技術が、森を、地球を救う時代なんだ。各国の次世代森林産業トピックから新しい林業の可能性が見えてくる?! 今回はスウェーデンから世界初のクレーン付電気トラックをお届け!
メイン画像:©Misan Lindqvist
森で木材を収集して輸送する
クレーン付きの電気トラック
スウェーデンの製紙大手SCAは2024年10月、世界初となるクレーン付の木材運搬用電気トラックをスウェーデン北部エスタヴァルで導入した。この新たなトラックは、スウェーデンのトラックメーカー大手スカニアと2年をかけて共同開発されたもので、木材を収集するためのクレーンを装着しているのが特徴だ。
航続距離は200km超で、森林内を走行して木材保管場所で木材を積み込み、木材ターミナルまで輸送する。従来の木材運搬用トラックと比べて年間約170トンの二酸化炭素排出量を削減でき、騒音が少ないためドライバーの心身の負担を軽減できる利点もある。SCAでは今後も木材のバリューチェーンにおける輸送の電動化に取り組む方針だ。
©Olle Melkerhed
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文:松岡由希子
FOREST JOURNAL vol.22(2024年冬号)より転載