科学の力で安全をサポート! 最新テクノロジーを駆使した注目の林業アイテム4選
2020/04/28
林業界に投入される最新アイテムに、安全に配慮した製品が増えている。 “働く人に優しい”という側面は、常に危険と隣り合わせの林業界においては、欠かせないキーワードだ。そこでここでは、安全性という切り口から、最新の林業アイテムを紹介しよう。
人工筋肉を使用して
腰への負荷を軽減
腰への負荷を軽減してくれる『マッスルスーツEvery』は、アクチュエーターに電気ではなく空気を駆動源とする人工筋肉を使用したアシストスーツ。なめらかで自然な動きでありながら、最大で25.5kgfという強力なアシスト力を実現している。屋外や水場でも安全に使え、重いものの持ち上げだけでなく、中腰姿勢を維持する作業にも最適。 ¥136,000
問/株式会社イノフィス
TEL:0120-046-505
騒音環境での作業でも
無線で仲間に通知
騒音環境で作業する人のための緊急時用伝達装置。作業者の転倒・滑落・打撲での急激な身体変動を加速度センサーが感知して無線で仲間に通知する。特殊なキツツキハンマーが遠隔で作業中の仲間のヘルメットをコンコンと叩いて知らせてくれるから、チェンソー作業中の騒音でも合図に気づくことができる。 ¥400,000
問/プラムシステム有限会社
TEL:090-3594-1336
圏外の場所でも
通信が可能なデバイス
携帯圏外でスマートフォンが繋がらない場所でもトランシーバーのように通信が可能なデバイス。音声通話はできないが、専用のアプリをダウンロードしたスマートフォン同士でグループチャットができる。里山通信ネットワーク内ならば、クラウド利用で日本中とチャットが可能。SOSボタンに加え、今後はバイタルリストバンドと連携予定。
問/株式会社フォレストシー
TEL:03-5245-1511
200N以上の引き離しでも
保護材を防護服に固定可能
自分サイズのオーダーができる純国産の防護ズボンが『アイナスター1』。世界の最新安全基準に適合するよう、定められた範囲・部位に保護材を搭載。チェンソーの刃が1回転する前に保護材により停止できる切創試験もクリアした。200N以上の引き離しでも保護材を防護服に固定できる。抜群の安全性が自慢の逸品だ。参考価格:¥38,000(基本モデル)
問/株式会社TSIソーイング
TEL:0986-64-2022(代表)
最新テクノロジーで身につく安全のこと
・テクノロジーを活用して、万が一の災害に備えられる
・作業を効率化して身体への負担を減らせる
・緊急事態でも仲間にすぐ連絡が取れる
写真:DANNY DANKS(ARROW PHOTOGRAPHY)
文:川島礼二郎
FOREST JOURNAL vol.3(2020年春号)より転載