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「あ〜、いい会議だった!」現場の成否は戦術で決まる? 理想の会議は「〇〇する時間」

「理想の会議」とは? サッカー日本代表のように、意思の疎通のできるまとまった組織を作ろう。意図的に目指すべき改革をアドバイスする、経営支援のプロ・楢崎達也の連載コラム「次世代林業Lab」。

 

会議に出ると心が休まりますか?
プレッシャーが増えますか?

今日は2022年12月2日。そう、W杯で日本代表がスペイン代表に勝った日です。朝4時から見ました。プロ野球もそうですが、サッカーも優れた人材が集まっているのに結果を出せなかったり、むしろ、悪い方に向かっていくことさえあります。

不思議なことですが、能力のある人が集まっていれば、質の高い個人プレーをつないで良い成績を上げられそうなものですが、そうでもないのですよね(ジーコ監督の時)。どうやら良い成績が出る時って、選手達がロッカールームでよく話し合い、フィールド上での意思の疎通をしっかりしている、チームがまとまっている時なんですよね(岡田監督の時)。



今回の日本代表は、試合の作戦・戦術の確認をしっかりして、現場では現場状況に応じて修正を加えながら作戦を遂行するということで、戦術がうまくはまりドイツ・スペイン相手に勝っちゃっています。

「気合」で処理するのはロスタイムに入ってからですからね。これまで日本人は最初から「気合」で行こうとする傾向がありましたし、未だに「気合しかない!」という解説者もいますね(笑)。「意識改革!」と言ってる某業界に似てんな〜(笑)。

前回のコラムでいくつかのデータを示した通り、多くの林業組織では打ち合わせが上手ではなく、ろくな会議が行われていません(断言)。「口下手だから林業やっているんだ!」という理屈もあるでしょうが、給料を貰って組織に属してチームで働くのなら、上手に意思疎通をする努力は当然必要。

皆さんにとって職場での「会議」とはなんでしょうか? 指示命令を受ける時間? いろいろ話をするけど何も決めない時間? 煙に巻く時間? 昼飯の後に休憩するにはちょうどいい時間? 上司の独演会を聞く時間?(笑)

僕は「会議」とは、業務上で困っていることを持ち寄って他の参加者からアドバイスをもらって安心を得る時間だと思っています。

上司だって部下だって業務に課題や困りごとを抱えているはずです。それを一人で抱え込まずに「こんなことで困っているんですが、どうしたらいいでしょう?」と他の人から情報・アドバイスをもらう時間が会議だと思っています(ただし、もらえる情報・アドバイスが正しいとは限らないので取捨選択が必要)。

皆さんは、会議・ミーティングが終わった時に「あ〜、いい会議だった。よかった。」という実感が得られる経験をしたことはないですか? 組織の会議で必要なのは、まさにそれ! そして、偶発的にそういう会議になるのではなく、「意図してそういう会議にしていく」という考え方が大事です! だって、意図的にダメダメ会議にしようと思えば、それもできるもんね。



日本に住んでいると会議のやり方を学ぶ機会がありません。小・中・高・大と学校でも教えてはくれません(教える仕組みがない)。ただ、実は、海外の教育機関の中には、なんとこれを教えてくれるところがあります。

我々、ほとんどが組織に属して働いています。打ち合わせ(会議)は業務の主要な工程であり、現場に行く前に上手に戦術を作っておくことで業務の成否はほぼ決まります。ぜひ、皆さんもやり方を意識して業務に臨んでみてください。

元日本代表の本田圭佑が、今の林業会社を組織プレーをアベマTVで解説したら、きっと言うでしょうね。「僕は監督の視点でしか見てな〜い。まだまだ、伸びしろありますね!」

 

「理想的な会議」と「悪い会議」の違い

理想的な会議と悪い会議の違いがわかる動画を作りました。FOREST MEDIA WORKSのHP上からぜひ、ご覧ください!

ダメダメ会議の様子

スムーズな会議の様子

 

PROFILE

FOREST MEDIA WORKS Inc.
CEO

楢崎達也

カナダで森林工学を学んだ後、京都大学大学院を経て、大手銀行系シンクタンクにて森林・林業部門、大手林業会社S社の山林部門勤務。現在、同社にて、森林組合の経営改善支援、人材育成カリキュラム作成・運営、森林経営管理制度実施支援、林業×メディア融合、ITソリューションの現場サイドからの設計をしている。次世代森林産業展2022プロデューサー。


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